帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

ガッ、ジーラ!

子に、ゴジラを見に行かないか?と問えば
「行かない」と拒否されながら
一人でゴジラを見てきた。
IMG_0815

結果から言うと、面白かった!
評判も良かったようだが、
なかなかのもんだった。
なんと言ってもCGがスゴい。
チョっとネタばれしてしまうが、
ハワイ、ラスベガス、サンフランシスコと
リゾート地が軒並み破壊される。
その荒廃度のリアルなこと。
反米主義を標榜するあっしにとっては
少し胸がすく思い(笑)。
同時多発テロで初めて本土に痛手を負った国は
約70年前、この国にどんな事をしでかしたか考えるがいい。
(まぁ奴さんらは考えないだろうけど)
ゴジラはビル2つくらいじゃ収まらない。

話は戻るが、
ゴジラは変な怪物と戦うのだが、
最後のその勝ちッぷりはカッコイイというか
お見事ッ!て感じだった。
出演の渡辺謙さんはいろんなインタビューで
ゴジラは破壊し、人々を恐怖に陥れる
「悪」の存在かもしれないが、
自然を軽視する人間への警鐘。
その先にある平和、安穏を祈る神の様な存在、
不動明王だと語っている。
さすが独眼竜正宗。
梵天丸もカクアリタイ)
それに昨日、とある番組でも謙さんが言っていたんだが
「その怪物は・・・ゴジラ」という台詞で
監督さんから“ゴジラ”の部分を英語調の
『“ガッ、ジーラ”といって欲しい』と言われたそうだが
ここは日本語の『ごじら』と普通に発音することにこだわり
拒否したそうだ。
コレを聞いてホンに嬉しくなった。
「ガッ、ジーラ」も格好いいが日本人なら「ごじら」と言うべき。
さすがにTファンだ。(関係ない?)

そのシーンがこちら↓ 0:54あたり


放射能とは切っても切れないゴジラだが
広島、ビキニ環礁、そして福島を直接的ではないものの
織り交ぜながら話は展開していく。
ゴジラは確か放射能を吸収しながら生きていく、
以前の映画にも福井県原発を襲い
放射能を吸い尽くして行くシーンがあった。
ぜひとも福島に行って欲しい。
遠慮しないでとことんまで吸い取って欲しいモンだ。

しかしちょっと気になった。
CG全盛の映画界ではある。
タイタニックアバターで度肝を抜かれ
それはそれで娯楽の領域が技術によって
広がってはいるとは思うのだが、
ある意味、それが当たり前に見えてしまい、
ある人が言っていたが、
「最近の役者さんの演技は緊張感がない」
まったく同感。
撮り直しや修正が自分の預かり知らぬところですすみ、
ただ台本を読んでいるだけの
演技が目立つようになった気がするのは
あっしだけではないはずだ。
タイタニックではアカデミー賞を11部門受賞したが
演技部門では1つも取ってない。
(レオ様が大根と言うわけでワケではないが・・・)
NG出すと撮り直すのに金も時間もかかるような
製作現場は実際には少なくなってきてるらしい。
その内、役者も全部CGで構成されるかもしれない、
そうなるとアニメだか何だか分からない。
その代わり、ジョン・ウェインやボガート、
マックイーンやシナトラなど
往年のスターの復活も夢ではないかも・・・
それはそれで楽しそうだが
そうならないように、ゴジラに負けず今の人も頑張ろう。