そこまでの余裕はなかった。
普段10kmくらいはよく走っているが、
なんかどうして、疲労感があった。
でも全然走る気は満々の気力は充分に感じていた。
秋葉原を過ぎ、末広町も通って最初の折り返し上野松坂屋前に向かう。
最初の折り返しだ。
テレビカメラがあると映ってはいないとわかってはいながら
みんな手を振る。もちろんあっしも(笑)。
上野広小路、松坂屋前を折り返し、また秋葉原、須田町へと向きを変える。
折り返して100~200mくらい走ったところだろうか、
そこで、あっしの東京マラソンは終了した(笑)。
右のふくらはぎの外側というか脇のあたりが、
〝ビクッ、ビクッ〟と電気が走ったように痙攣した。
まるで泥鰌がふくらはぎで飼っているかのように動く。
思わず歩を止めて立ち止まる。
「ちょっと早くないか?」
過去3回とも確かにふくらはぎが痙攣したように攣った。
ただし、大体がハーフあたりだ。それからはすったもんだしながらの
珍道中になるので、今回も覚悟はしていたが、
まさかの10km過ぎで、、、
なんとか、万世橋まで戻って来た。
上の画像に見える肉の万世が3月でこの本店を閉店するという、
感慨深げに走ろうと思ったが、そんなことは1㎜も思えなかった。
だましだまし走っているしかない。
須田町の交差点を過ぎ、神田駅へと向かう。
このあたりで、 だけではなく左足にも〝ビクッ!ビクッ!〟と痙攣してきた。
走っては歩き、走ってはある気がもう繰り返される。
せめて地元くらいはかっこよく走りたかった。
それでも、上野、神田、日本橋を走れるのは気持ちがいい。
日本橋にやって来た。
8年前までは、このコースはなかった。
東京マラソンを走ると、何日か後にアンケートのメールがやってくる。
その時に、当時は日本橋を見るだけだったが、
「日本の道路の起点、日本橋を渡るコースの実現を!」
と、あっしはリクエストした。
そしたら、翌年からこの今のコースに変更になった(笑)。
せいぜい、ありがたく渡らせてもらう。
麒麟の翼に会える!!!
日本国道路元標にご挨拶。
この画像を撮りたかった。あっしの右足とともに(笑)。
麒麟よ!あっしも翼が欲しい!
だましだましながら、まだ元気な身体で
あっしの地元を後にした。
(つづく)