帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

グランプリウィーク

今週はグランプリウィーク。
競馬の有馬記念のある週をそう呼ぶ。
残念ながら競馬人気が凋落して久しいが、
この有馬記念1レースだけの売り上げは数百億円で
売り上げ世界一のレース。
なぜグランプリと呼ばれるのかと言えば、
第1回は中山グランプリとしてスタートしたから。
これは当時の中央競馬会理事長 有馬頼寧氏が
暮れに、ダービーのような看板レースをという提唱のもと
ファン投票によって出走馬を決めその年の
総決算のレースとして「中山グランプリ」が誕生した。
しかし翌年の1月に有馬氏が急逝し、その功績を記念して
2回目からは有馬記念となった。
ちなみに人の名前が付いているレースは
このレースと安田記念。安田さんは初代理事長。
競馬好きにとってはこの程度の蘊蓄は当然知っている話ではある。

最近は競馬をやる機会がめっきり減って、
JRAにとってはいい客ではないようだが、
やっぱりダービーとこの有馬は外せない。
この開催日は国民の祝日してもいいのではないだろうか?
今分からないが、この両日ともすごかった。
何がすごいってWINS(場外馬券場)に行って馬券を買おうとしても
昔はマークシートなどありゃしない。
窓口でおばちゃん相手に「イチナナ、サンビャクエン」と
いちいち口頭で伝える。
だからどの窓口にも長蛇の列で、
最後尾がフロアの後ろの壁に付いている。
軽く1時間待ちといったところか。
今はマークシートで時間も短縮され、
もっともそれほどの人気もないようだし、
電話やPCでの投票も増え、そこまで混んでいることもないと思う。
かく言う私も10数年前から通信で買えるPAT会員になり
家で競馬を楽しめる。しかしたまには馬場に行きたいものだ。

有馬記念で思い出されるのは、やっぱりオグリキャップか。
まさかの1着。
実はあの日中山に行っていた。
しかし、競馬ブームの真っ最中。
上記の話の通り、ものすごい人だった。
馬券を買うのが精一杯で腰を下ろすスペースすらない。
もちろん食べるにも列また列で、馬を1頭も見ずに帰って来てしまった。
そしてTVで見てたらあの通り感動のレース。
オグリコールとユタカコールの大合唱。
そう言えばアイネスフウジンがダービーを勝った時に
初めて巻き起こったナカノコール(中野騎手)も
府中に行っていた。あの日は確か真夏のように暑く、
馬券を買って府中本町駅近くのヨーカ堂のテレビでレースを見ていた。
言うなれば、競馬史上歴史に残る“コール”する機会を
自ら放棄してしまったみたいだ。
今回はどうだろう、ディープの引退レース。
花道を飾れればディープコール、ユタカコールが出てくるか?
久しぶりに行ってみたい。コールできるか?

やはり有馬氏が提唱したとおり、その年の総決算のレース。
ただ馬が走るだけでなく、2500㍍に今年の思いを馳せる人も
多いのではないだろうか?
ほかの何のレースよりもダービーとこの有馬記念だけは
外せないという声もよく聞く。
年末には欠かせない行事の一つであることは違いない。

20年以上前だったか、有馬記念の新聞広告に
確かこんな“句”が載っていた。
  
 クリスマス 有馬紅白 除夜の鐘