帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

8月15日の過ごし方

この時期上野動物園では
“真夏の夜の動物園”と題して
開園時間を延長して餌やりを見せたり
飼育員から話を聞けたりと
いろいろなイベントを実施している。
先日夕方から私ら家族も行ってきた。
ゴリラの餌の話や、アシカの餌やりと解説を見て
普段とは違う動物園に堪能した。
だんだん暗くなってきて、
夜の動物園は初めてでスリリング。
日本一の座を旭山動物園に譲ってから、
上野もいろいろな企画で頑張っている。
ちょっと前からカワウソ舎では水槽を
客の前まで設置して、泳ぐ姿を間近で見られたり、
最近ではヤマアラシがイソップ橋の高い木で
寝ている姿をすぐそばで見られ、びっくり。
もう上野はパンダだけの動物園ではない。

上野動物園でこの時期と言えば
「かわいそうな ぞう」の話を思い出す。
ゾウ舎の近くには慰霊碑があり、
今まで亡くなった動物たちが眠っている。
毎年9月23日には、この1年間で亡くなった動物たちの
慰霊祭が行われる。
なぜ9月23日かは分からないが、秋のお彼岸だろうか?
これは推測だが、「かわいそうな ぞう」で犠牲なった
3頭のゾウの内、ジョンだかワンリーだかトンキーだか忘れたが、
一番最後に死んだゾウが確かこの日だったはず。

先日もテレビでドラマになったが
何故この話がこんなに有名になったかと言えば
TBSラジオで昔、評論家秋山ちえこ氏の
「秋山ちえこの談話室」というコーナーがあり
なんと昭和43年から8月15日の終戦記念日には
毎年この作品の朗読を行なっていたそうで、
このことがいろいろなメディアに取り上げられ、
少しずつ浸透していったようである。
数年前この長寿番組だったラジオのコーナーは
なくなったものの、この8月15日だけは復活して
ずーっとこの話を続けている。
今年で40回目、秋山さんは何と90歳だ。

私も毎年聞かれたら聞くようにしているが、
ウチにある小学生の読み物集の中に収録されていて、
子供に読んで聞かせていたのだが、
途中から涙が止まらなくなってしまう。
子供らは涙ながらに読んでいる私の姿を見て
ゲラゲラ笑っている。
読み終わっても、次の日も
かわいそうなぞう、また読んで」と
別の意味の期待をしている。

ウ~ム。
62年も経つとこうも平和でいられる。