帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

長兵衛の人情

人情話のタイトルのようになってしまったが、
今や八百長が流行語になってしまった。
八百長の語源をWikipedeaで調べると
明治期の八百屋さんで長兵衛がいた。
囲碁仲間である大相撲の年寄伊勢の海と
よく囲碁を打ち、勝ったり負けたりしていたが
時の名人級と対戦し、互角の勝負をしたところから
伊勢の海と打つときは
自分の店の商品を買ってもらいたいから
わざと負けたりした事が発覚し、
手加減することを
八百屋の長兵衛から「八百長」となったそうな。
由来からするとそれほど悪いことのような
気もしないのだけど…
今で言えば、接待ゴルフに接待麻雀。
立場的に勝ってはいけない場合もある。
まぁ八百長がわかった時の伊勢の海さんの
心の動揺はどうだったか知る由もないが。

石原都知事じゃないが、いいんじゃない。
これが、あっち関係の賭博に利用されているような
出来レースならともかく、
星の貸し借りは多少あっても仕方ない。
だって、7勝7敗で迎えた千秋楽。
相手はすでに勝ち越しを決めているとすれば、
そりゃ何とかしてもらいたい。
言いたかないが、それが人情だろ。

そうした対戦があれば、実際に聞いたことはないが
館内から「負けてやれ~」のヤジが飛ぶという。
言いたかないが、それが人情だろ。

優勝を決める一番などで八百長があるわけではなし、
そんなのはある程度わかって見ていたし、
石原さんの言うように騙されたと思って
楽しんでいればそれで良かった。
言いたかないが、それが人情だろ。

もちろん容認はしない。だが、黙認はしよう。
そもそも「八百長」の対義語である「ガチンコ」は
角界から生まれた言葉。
要するに八百長があるからこそ出てきた言葉だ。
今まで「八百長はない」とか「無気力相撲」とか
無理矢理言い換えながら隠してきた協会だが、
もちろん認めるわけにはいかないだろうが、
逆に言えば「八百長はあるんですか?」と聞くほうが
どうかしている。
昨年の野球賭博から端を発したこの事件だが
こう、あからさまになっては仕方がない。
協会も苦しいが何とかしなければならない。
厳しい罰則を設けたり、金銭の流れの把握。
幕下以下の待遇改善などなど。
大相撲も変わっていく。

大体、大卒もいるが
中卒で入門した15歳くらいの子供が
いっぱい食っては稽古、そして寝る。
その繰り返し。
給与ではなくお小遣いを
場所ごと(2ヶ月単位)にもらうだけ。
実力がつけば十両で関取と呼ばれてから
いきなり月給100万。
今まで年収にも満たない金額をいきなり毎月貰える。
年収1千万の重役クラスだ。
それはそれで構わない。
問題は中卒でまともな社会経験もない人間が
いきなり重役クラスの給与を貰えばどうなる?
金の使い方も知らないから、
軽い気持ちで野球賭博や星を買ったり売ったりする
土壌がその辺にあるような気もしてくる。
十両にあがったらそうした一般的な
社会教育、経済観念も施して行けば…
う~ん、親方も親方だからな。

言いたかないが…