帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

花見でいっぱい

もう東京は花も散ってしまった。
しずこころなく・・・というよりは
あっという間に葉桜だ。
昨日の帰り道近くの公園を通りかかると
地面にはまるで雪が積もったかのような桜の花びら。
そこへ今散っていく花びらがヒラヒラと舞う。
まさに花吹雪。
  散る桜 残る桜も 散る桜
この国に住んでいるからには否が応にも
季節感、無常観を感じざるを得ない。

昨年ももちろん咲いていたのだろうが、
あんな事があった後で、
咲いている花にも気づかず
花を愛でる気もありゃしなかった。
もちろんお花見などしておらず、
この国の多くの人は
恐らく2年ぶりの花見となったことだろう。

私も先週満開宣言の日曜日、
家族で花見に行ってきた。
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行こうと思ったのが千鳥ヶ淵
お堀をのぞき込むような桜を、
まぁ一杯で乗れないと思うがボートで
下から見る花見は何とも風流だろう。
また、千鳥ヶ淵がいいのは
桜の遊歩道は宴席禁止である。
純粋に花を愛でることができる。
宴席は隣の靖国神社にでも行けばよい。
そんなことを考えていると、
当日奥さんから「車止められるの?」と言われた。
「電車で行くんだよ」と答え、その理由として
靖国神社では恐らく出店も出ていることだろう。
そこで缶ビール片手にたこ焼きでも食いながら花見がしたい。
花札で言う「桜に幕」、「菊に盃」 花見で一杯だ。
という意向を話すものの。
「買い物もしたい」という風流ではない発言。
仕方がないので、まず先に買い物に行って
それから向かうことにするが、そんな器用なこと
ウチが出来るわけがなかった。
買い物をするが時間もかかり、面倒になってくる。
買い物ついでに食いモンも調達して
そのまま近くの大きい公園、舎人公園での花見に変更。
(まぁこうなることは予測済)
確か舎人公園では桜祭りのような
イベントが催されているはず。
それはそれで楽しめるだろうと思ったが、
道すがら様子が変だ。
あまり混まない道がちょっと混んでいる。
案の定いい時間になっているため
公園の駐車場は満車。路上待ちの車がいっぱいだ。
これは違う意味での「花見でいっぱい」
公園を見ればそこはお祭りでかなり賑わって楽しそう。
あぁ行きたい・・・。やはり車で花見はダメなのだ。
仕方が無くまた代替地を探す。
同じ足立区の鹿浜に
都市農業公園という施設がある。
だいぶ前に行ったことがあり
桜があるかはわからなかったが、
選択の余地もなくすぐに踵を返す。
10分くらいで到着する。
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桜はあるにはあるが
ここも駐車場に長い列。
舎人公園の周りにはコインパークは無い(と思う)が、
ここならあるかも知れないと近くをグルグル回ってみると
何と、そばの少年野球場が
農業公園の臨時駐車場になっていた。
しかも空いている。ラッキー。
というわけで、やっとの思いで到着。
早速入ってシートを広げるべく場所を探すも
すでに満席。やっと空いている芝生エリアは
桜がない。遙か向こうに見える薄紅色の桜を見ながら
スーパーで買った冷えきった焼きたてピザを食べ、
キリンFREEを飲む。なんとも風流な花見だ。
花見はもっと計画的に・・・

しかし、ここで趣のある活動を知った。
昔この地は五色桜が咲き誇っていたらしい。
五色桜とは、サトザクラのいろいろな種類があり
その種類によって黄色やみどり、淡紅色、紫桜などが
あるそうで、足立の荒川土手6㎞ほどを
埋め尽くしていたそうだ。(明治~昭和初期)
それを復活させる活動の紹介が
公園内の施設で展示してあり、
さっきまでシートを広げ食べていた脇にあった
木に「日暮」という名があったがそれもサトザクラなようで、
木を見るに「桜みたいだけど」と話していたが
花は一輪も咲いてはなく、
まだつぼみも出たばっかりで「何だろう?」と思っていた。
展示してある「日暮」の写真を見るに
何とも言えないいい色を出している。
調べるとここ荒川堤から広まった品種だそうだ。
今日は咲いていないが近日中にまた来よう。
みどり色の桜もぜひ見てみたい。
ソメイヨシノは花見の王道だが、違う品種もまた一興。
ぜひ6㎞の五色桜を復活させて欲しい。

今度は計画的に見に行くとする。