帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

寅さん

日本の国民的映画。
今まさにNHK-BSで全作品が放送中だが、
私も昔っから大好きな一人だ。
実際に映画館で見始めたのは14作だと思う。
マドンナが十朱幸代だ。
そのマドンナを上條恒彦に猛アタックでとられてしまう。
その2人が話す京成関屋駅でのシーンがあるのだが、
今でも関屋駅を通るとそのシーンを思い出すほど
印象に残っている。
恐らく知っている場所が初めて映画に出てきたかもしれない。
先日BSで放送されたのを見ると、駅のホームから
千住のオバケ煙突が映っていた。(ちょっと感動)

14作から見ているわけだが、おいちゃんも当時はすでに
3代目の下条正巳になっている。
よく言われる話だが、下条さんでは少し堅すぎる。
やっぱり初代おいちゃんの森川信だろう。
あの「バカだね~ェ、本当にバカだね~ェ」は
妙なリアリティと喜劇人らしい味わいがあった。
また「…あ~、頭痛くなってきた。横になろう、
(さくらさんに)おいマクラ、さくら出してくれ」は秀逸。
最初はおそらくアドリブだったのではないか。

実はウチの娘2人(7歳、4歳)たちも寅さんファンだ。
私がBSで寅さんを見て大笑いしていると、
一緒に笑ってる。
子供でも理解できる笑いがいくつかあるようで、
あまり良いのか悪いのか分からないが、
タコ社長とのケンカシーンは大変ウケている。
一番気に入っているのはオープニングの“夢シーン”。
寅さんはじめ出演者がいろいろな扮装をして
大げさな演技をするのがいいらしい。
また、「ハウルの動く城のソフィーの声は
さくらさんがやっている」と教えたせいか
気になっているようだ。
ついでに、「実はハウルも寅さんが声をやった。
『それを言っちゃお終いよ』って言ってなかったか?」
と冗談を言ったら怒られた。

先日家族で柴又に行った。前から行こうと思っていたのだが、
ウチの奥さんが「子供が面白いところじゃない」と一蹴。
1人で行く機会を伺っていたが、
柴又の近くに水元公園という馬鹿でかい公園がある。
「では水元公園とセットで行こう」と提案しついに実現した。
着いてみると奥さんの思惑が外れ、帝釈天の参道を歩く子供たちは
楽しそうにしていた。
普通の日曜であったが人出も多く、お祭りのような雰囲気が
そうさせたのか。
団子を食べたりおせんべいを買ったりと終始はしゃいで気に入った様子。
土手の方へ行くと、寅さん記念館がある。
記念館には実際に使っていた「くるまや」のセットを
松竹の大船撮影所が閉鎖になった時に持ってきたそうで、
当然のごとく入りたかったのだが、出かけた時間が遅く
公園へ行く時間が無くなりそうだったので今回は諦めた。
しかし、土手に立って見ると今にもさくらさんが
自転車で通りすぎるような感覚があった。
参道もそうだが、あまり変わっていないのだろう。

帰宅して2人の娘に聞いた。
いけちん:「今日は面白かったか?」
こども:「面白かったーっ!」
い:「また行きたいか?」
こ:「行きたいけど、今度はもっと早く行こうよ」
い:「どうして?」
こ:「今日の公園大きいからもっといっぱい遊びたい」
い:「寅さんは?」
こ:「もういい」
い:「……」
まあいいか。
子供のうちから寅さんが分からなくても仕方ない。
でも、水元公園へ行く時は寅さんとセットだ!