帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

御慶

お正月の楽しみでもあり、苦しみでもあるのが年賀状。
アタマは「あけましておめでとう」「謹賀新年」
「賀正」「迎春」などなどいろいろ使われてはいるが、
私は毎年決まって「御慶」という言葉を使っている。
「ぎょけい」と読む。

落語好きにはピンと来る話ではあるが、
落語にこの「御慶」という話があり、
簡単に言うと、年末の富くじを買おうとした八五郎
ある日鶴が飛んできてハシゴの上に止まった夢を見た。
鶴は千年。ハシゴは845。富くじは「鶴の1845番」を
買おうと家を出たがその番号は売り切れ。
仕方なくとぼとぼ帰ると、易者に声を掛けられ
夢の話を説明する。すると、ハシゴは上から降りるものでなく
本来下から上がるための物。だから845ではなく548だと言われ、
「鶴の1548番」を買い見事千両富に当選。
年が明け、やった事のない年始まわりを裃を着てやろうとする。
そこで長い年始の挨拶が覚えられない八五郎はご隠居さんに
短くて簡単な挨拶はないかと尋ねて教えられたのがこの御慶。
そして、挨拶をして向こうが「お上がんなさい」と言われたら
「永日(えいじつ:また近い内にという意味)」
と言って帰ってきなさいとも教わる。
方々で「御慶ッ!御慶ッ!」「永日!永日!」と叫び
みんなをびっくりさせる話だ。
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たった2文字で肩肘張らない新年の挨拶という意味と、
私も年末ジャンボが当たるのでは…との淡い期待のために
毎年「御慶」を使わせてもらっている。
残念ながら宝くじやロト6など今だに縁はなく。
当たりそうな夢こそ見ない。
いや1度だけある、当たって大喜びしている夢を見たが何等か分からなかった。
まさか末等の300円で喜んでいるとも思わないが、
私のことだから3000円でも心臓が止まるかもしれない。
(実際1万円当たった時に飛びあがったことがある)

では、永日ーッ!