帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

ふたたび落語だ!

また落語を語る。
今気づくと落語ブームなのだそうだ。

確かにちょっと前ではあるが、
宮藤官九郎のドラマ「タイガー&ドラゴン」や
こぶ平の「正蔵」襲名など、
落語界に追い風が吹いていることは確かだ。
今日帰りに本屋に立ち寄ったら
落語関係の本がたくさんあったのに驚かされた。
中でも分厚くて大きいムック(特集本)と言うのか
事細かに落語を解説している本が目を引いた。
ミーハーな人が買うのかどうか分からないが
それでもうれしく感じる。
いっ時のこととは言え、落語に触れる機会が
多くの人に訪れることは素直に歓迎したい。
ぜひ分からないことがあれば、どんどん聞いて欲しい。
落語の解説本くらい自分で編集できる自信はある。
昔中学や高校時代、同級生に
「一生で1度でいいから寄席に行ってくれ」
と言ったことがある。今ふたたび声高らかに言いたい。

よくいろんな人と話をしていて、
自分が落語が好きで昔っから聞いていることを話すと
「あ~やっぱりね。なんか落語っぽい口調だよ」
と言われることがある。ちょっと嬉しいやら恥ずかしいやらである。
どれだけ自分の中に落語が根付いているか分からないが、
これは意識してやっていることだが
常に高座扇は持ち歩いている。そう、冬でも。
あつい時はもちろんのこと、
よく落語のしぐさで、手持ち無沙汰の時に
扇子を片手でパチリパチリと開いたり閉じたりする様子があるが、
(よく素人さんは片手でバッと広げたがるがあれはいけません)
それを素直に無意識でやっているのである。
扇子は長くても1~2年使うとだいぶ痛んでくるので
買い換えたり、落語に理解ある人に
あげてしまったりする。そうしたらまた浅草へと買いに行く。

また、教育テレビ「にほんごであそぼう」の中で
寿限無(じゅげむ)」を暗唱するコーナーがあった影響で
今や多くの子供たちが「寿限無」を言えるようになってしまった。
ウチの子供には実はその前から覚えさせていたのだが、
周りがみんな言えるようになったものだから
寿限無」くらいでは珍しくもない。
特に自慢にならず悔しい思いをしたので、
誰も覚えないであろう「たらちね」を言えるようにしてしまった。
寿限無」は男の子の名前。「たらちね」は女の人の名前。
ウチの子供は女の子。丁度良かったがちょっと大人気なかった。

そして、マクドナルド(あまり利用はしないが)などで
1万円を出した時に、おつりの千円札を
「千、2千、3千…」と客に見せながら数え上げるのに
出っくわしたことがあろうかと思うが、
最初それをやられた時、大きい声で
他の客に聞こえられながら、8~9枚数えるのを
待つ時間が正直苦痛でならなかった。
そこで、「時そば」よろしく
4~5枚数えたあたりで、「いま何時(なんどき)でぇ?」
と合いの手をいれる。
するとバイトのネーちゃんは一瞬キョトンとして
驚いた様子を見せる。
それが面白くて毎回やっている。
いつの日か「ヘイ四つでぇ!」
と切り返してくるのを楽しみにしているのだが…

……ん~、やっぱり無理かな!?