帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

さよなら交通博物館・1

最近忙しくってなかなか更新できなかった。
ほとんど非公開に近いこのブログでも、管理ページをチェックすると
日に2~3の訪問者がある。ありがたいことではある。
しかし、自分としてはあまり気合いを入れて
やっているつもりはないのでご勘弁いただきたい。
一応1週間から10日に一度は更新しようと思っている。

さて本題。
古い友人からついこの前電話があり、ついでの話ながら
「今月(2月)の“東京人”(月刊誌)みた?」と言われた。
“さよなら交通博物館”として特集されているらしい。
彼とは小学校から一緒で私と同じ鉄道が好きで
一緒によく遊んでもらった仲だ。
私も彼もそうだが、いわゆる“鉄っちゃん”までの
領域にはないことをお断りしておく。

交通博物館は私にとって自慢の種ばかり。
以前のブログにも書いたが、私は神田須田町の生まれ。
交通博物館まで目と鼻の先に住んでいた。
それだけではなくウチの店(ハンコ屋)では
博物館の仕事を請け負っていたのだ。
だから、「鉄道◆周年の記念スタンプ」や
東海道新幹線●周年記念スタンプ」などは
ウチが受注し納品していた。
もちろん納品する前にいっぱいノートに押したものだ。
納品後博物館へ行き、そのスタンプを押す順番の列が
長く出来ているのを見るとちょっとした優越感がわく。
また、取引先のお陰で博物館から半年くらい有効だったか
優待券をもらい、それこそ本当に毎日のように行ったものだ。
ある時は友人を誘い(優待券で5人まで入れたと思う)
「またぁ」とあきれられるぐらい付き合ってもらった事もある。
優待券の期限が切れるとまた新しい券がくる。
それを使いつづけたため、私はお金を払って入ったことがない。

早速“東京人”を買ってみて記事を読んで見るとこれが面白い。
というか泣けてくる。
原稿を寄せている著名人たちの旧万世橋駅や広瀬中佐の銅像
鉄道の楽園を懐かしむ記事に、この博物館への思い入れが
自分との世代が違えど同じ気持ちが伝わってくる。

無くなることはもちろん知っていたが、
閉館前に1回位行けば良いと思っていた程度で、
閉館記念として色々なイベントをやっているのは
不覚にも気がつかなかった。

まずは記念切符。この博物館は言わずと知れた
万世橋駅の跡である。昔の中央線の起点でもあり、
昭和の初期頃までは都電の一大ターミナル「須田町」が
駅前にあり、当時の浅草と同じ賑わいを見せていたらしい。
その万世橋駅の復刻切符(もちろん硬券:硬い切符)を
何種類かを期間ごとに分けて
先着何名かの入館者に配っている。
残念ながら記事を読んだときには、
すでに第1回目配布の切符は終了していた。
次に旧万世橋駅の遺構を見学できるということだ。
予約制で時間はわずか20分ながら、日に何回も回を設けている。

何とか時間を作り、残りの切符全種類取得と万世橋駅の遺構見学は
体験したいと思っている。
他にも映画や東京駅でも閉館記念の企画があるらしい。
ぜひとも、5月14日の閉館まで交通博物館を堪能しようと思う。
近々に行くつもりで、その時のレポートをまたここに書きこみたい。