帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

さよなら交通博物館・4

年度末。なかなか更新できずちょっと間が抜けてしまったが前回の続き。

交通博物館の展示物は博物館でありながら、
いろいろボタンを押して動きが見れるものが多い。
子供はやたらと押したがり、電車や機械がどう動くのか凝視する。
ちょっとでも気に入らないと違うボタンへと走って行く。
私も昔は押しまくったものだが、ほとんどボタンは押し終わっていたから、
何がどう動くのかはインプットされていた。
そうした機械にだんだん飽きてきて、ようやくその展示物が
どういう意味を持っているのか解説を読み始める。
昔からあまり賢くなかったようだ。
よく私がボタンを押した展示物でループトンネルの解説した模型がまだ残っていた。
早速押して動かした。
三角の山が垂直に上がり、山の中でトンネルがくるりと回っているのが見える。
昔と全く同じだ。
今になって気づいたが、新潟土樽のループを再現しているらしい。
昔はそんなことより、山が突然割れるように上へ持ち上がるものだから、
友人と「ウルトラセブンだ!」と言って感動していた。
そう、ウルトラホーク1号が出動する時、山が開いて飛んでいく。
見る者皆それを連想せずにはいられない。
恐らく今までで何千、何万、何十万回と動いてきたに違いない。
心より「ありがとう」と言いたい。
大宮(鉄道博物館)でもこの機械に会いたいものだが無理だろうか? 

そしてパノラマ鉄道模型
今回は時間が無く見られなかったが、ぜひ最後に見納めておきたい。
今はさすがに覚えていないが、昔は何回も見ていたせいか
だいたいの内容・シナリオが頭の中に入っていた。
次に何の車両が走るか、どんな解説(セリフ)か分かっていた。
(立派な鉄っちゃんか!?)
一番好きだったのが後半のほうでパノラマ全体が暗くなり夜になる。
そこで寝台特急「月光」が登場するとワクワクというか興奮した。
なぜならヘッドライトが光り、客車の中も明かりが点る。
周りにある建物の模型からもいくつか点灯し、
夜の演出効果を高めてくれるからだ。
現在は一体どんな夜を演出しているのか?
次回行った時が楽しみだ。

そもそも、博物館というのは古いものを残しておくための施設。
その博物館が無くなるというのは理解し難い。
建物自体が老朽化してそれはそれで理解できるが、
万世橋駅の駅舎を利用した博物館はその存在自体が“博物館”だろう。
今さら反対というつもりは無いが本当に残念と言う気持ちで
今回交通博物館を後にした。

とりあえず、「さよなら交通博物館」は一旦閉館。