帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

帰ってきた犬神家

犬神家の一族が30年ぶりに
リメイクされ公開されている。
子どもの頃から推理小説好きだった私は
もちろん30年前も見に行っている。
大人の世界の複雑なところは当時分かっていたのか
よく覚えていないが、おどろおどろしさと
ストーリー全体の重たいつくりに
引き込まれていった。
またあのテーマ音楽がいい。
今回もその音楽を踏襲しているようで
大変喜ばしい。

そのリメイク作品をこのほど見に行った。
正直、30年前のような大ヒットというわけではなさそうで
いろいろな評価を調べてみたらあまり良くない。
そうはいってもどうしても見てみたい作品だった。
予告などを見ていたら
どうも前作とほとんど同じシナリオのような感じ。
例えば奥菜恵が突き飛ばされ襖にぶつかり
その襖が外れるシーンがある。
30年前は川口浩の妹(川口晶)が全く同じように襖にぶつかった。
前作はだいたい頭に入っていたのだが、
やっぱり比較をしてみたいので、
見に行く前にウチに前作のビデオがあったので
チェックして見に行ったのだ。
さて映画を見た感想だが
巷間の評価と同じ。
前作はさっき書いた通りおどろおどろしさと
重たさの雰囲気があり、それが全体を引き締めていた。
今回は重たさというより軽さ。
たばこではないが「犬神家マイルド」あるいは
「犬神スーパーライト」のような感じ。
また、役者も一部を除きちょっと軽い気がする。
富司純子もいいのだが、フルムーン高峰三枝子にはかなわない。
どうでもいいことだが深田恭子は……。
やっぱり90歳を超えている市川監督。
高齢のせいかサラリと作ってしまったのか?
とはちょっと言い過ぎ…