NHK-BSで１年半前から放送していた
「男はつらいよ全48作」が
この土曜日に完結する。
もっともっと見たいが
これ以上作品がないのだから仕方がない。
ギネスにも載っているこのシリーズだが
よくもまぁこんなに続いたものだ。
晩年渥美清は松竹の社長に、
寅さんをやめるか、休みたかったらしい。
以前から考えていた作品を撮りたかったらしいが、
片肺しかない体で年に何本も撮ることが適わず、
直談判しに行ったそうだ。
しかし、その時はすでに国民的映画。
松竹にとってもドル箱だ。
やめる、休むなんてとんでもなく、
無碍に断られたそうだ。
その証拠に、寅さんがいなくなってから
業績が悪化。ついには、
銀座の本社ビルや大船撮影所を売却の憂き目に。
そんなことを考えると、
終わりの方の作品は素直に喜んで見ていられない。
それはともかく、全編を見てきた感想は
私は寅さんになりたい。あこがれの人だということが分かった。
もちろんマネしようにもあんなメチャクチャな生き方は
できそうにもないが、あんな人生はうらやましい。
今の時代、似たようないい加減な人は
たくさんいるかもしれないが、
あれだけ愛されながらも煙たがられ、
嫌われながらも慕われる独特のキャラクターもいないだろう。
ウチの子どもたちもほぼ全作見ているせいか
よっぽど気に入っているらしい。
先日一緒にお風呂に入っていると、
最後温まるために、50とか100とか数を数えさせるが、
「今日は数じゃなくて何か歌を歌いなさい」
と言ったら、いきなり
♪ど～ぉせオイラはやくざな兄貴ィ
と始めたから驚いた。
恐らく寅さんの歌を歌える最年少ではないか。
（もちろん家以外ではあまり歌わないように言っといた）
もちろんDVDに全作録画していて、
この土曜日にmyオリジナルDVD-BOXが完成するのだが、
残念ながら21作目だけ取り損なってしまっている。
何とかもう一度やってくれないものか…
誰か撮っていたらダビングをお願いします。
薄謝進呈！
