帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

やってない!

映画「それでもボクはやってない」を先日見た。
シャル・ウィ・ダンスの周防監督の作品だが、
今回は痴漢のえん罪がテーマ。
私も以前お茶の水駅で痴漢に間違えられた(?)ようで
客がどっと降りるドタバタの際にどっからともなく
足で自分の脛あたりをけっ飛ばされたことがある。
きっと痴漢の腹いせに蹴飛ばしたものと思われる。
もちろんやってもいないし、電車に残された私は
何ともいや~な気持ちにさせられた。
そうしたこともあって、万一の参考になるかも?
という思いで見に行った。
映画の方だが巷間の評価はまぁまぁ高いようだ。
しかし時間的に2時間30分と長く、裁判映画ということで
アクティブな場面もないせいか、正直飽きる時間もある。
ただそれを除けばなかなかの作品だったと思う。

痴漢に間違えられるということが大変な悲劇に
なってしまうのだが、
私も勤め先でセクハラ大王などと
呼ばれたこともあるが、
洒落でいろんな面白いことは言うが、
当たり前だが触ることはしない。
触ってしまったら何の言い訳もできない。
しかし、もし痴漢に間違えられ捕まったら
きっと勤め先のみんなはきっと
「あ~やっぱり」と言うだろう…
笑わせ方も考えないといけない。

以前から刑事事件の99.9%は有罪ということは
知っていた。
そしてこうした痴漢えん罪事件で戦っている人が
結構いることも。
ひどいのは電車内で携帯電話の高校生がを
注意した男性が腹いせに痴漢と訴えられて
逮捕された例もある。
映画を見て思い出したのだが、
だいぶ前だが、テレビのドキュメンタリーで
電車内の様子を再現ビデオまで作って
無罪を立証しようとした人を見たことがある。
この映画はそれをモデルにしているようだった。
実際その人は無罪(確か2審?)になったのだが、
映画では有罪。
とにかく恐ろしいのは、警察や検察での取り調べ
話を聞くというのは名ばかりで、
「認めれば5万の罰金ですぐに留置所から出られる」
しか言わない。
基本的に自供させることばかり。
また、留置所の生活もまだ有罪か無罪か分からないのに
刑務所並みの劣悪な環境。
この映画を見ると、もし間違えられたら
0.1%の無罪を目指して戦うよりも、
あっさり認めて5万円の罰金の方が
本当に楽に思えた。
参考になるどころか
現在のこのような司法のあり方ではとてもとても…