帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

レクイエム

昨日小学校からの友人(女性)から電話があった。
正確に言うと幼稚園から一緒だ。
いきなり「**(女性)が死んだんだって…」
先方から電話があって動転していて
私に相談しに電話したらしい。
私も急にそんなこと言われたものだから
ビックリした。
よっぽど驚いたていたようで、
何で亡くなったか死因すらよく分からない。
日曜日に急に倒れたらしい。
明日お通夜で誰に連絡したらいいだろうと言うことだった。
かく言う私も小・中と一緒だった故人とは中学卒業以来
会ったことがない。(…と、思う)
特に女の子の交友関係など知る由もない。
「だれに声をかけるか分からないなら
 無理に知らせなくてもいいんじゃない」
というのが精一杯。
故人には大変失礼だが正直聞いたその時は
すごくビックリしたものの
当初は私も行くつもりはなかった。
でも、知らない人じゃなし、
知った以上はこれも“縁”だろう。
私はこの言葉に弱い。というより惹かれる。
そして、今日(さっき)お通夜に行ってきた。
電話の彼女は告別式に行くようで今日は私一人。
若くして急逝し、中学の教員をやっていたらしいから
小さい斎場に故人を偲ぶ多くの生徒と参列者が溢れていた。
受付、焼香にものすごい列。
並んでいる間、ずっと子どもの頃を思い返す。
彼女とどんな会話をしたっけ?
当たり前だが遠足や修学旅行一緒に行ったんだよなぁ
などと思い出すには十分な時間だった。
疎遠だったとは言え、同じ時空を共有した人だから
感慨は深まる。今日は来て良かったと思った。
やっと焼香場までたどり着くと。
どんな遺影か早く見てみたかったのだが、
それよりもまず目に飛び込んできたのは
彼女の子どもの姿。
2人子どもがいることは昨日の電話で聞いていた。
上の女の子の顔が昔の彼女そっくりだ。
そこにいるじゃないか!と思ったくらい。
その子の目はきっと一生分の涙を
今出しているかのごとくぬれていた。
そして遺影に目を移すとそこには
私の知らない、いろいろなことを乗り越え
大人になり、そして結婚し子どもに恵まれ
きっと幸せで楽しい家庭を築いている
美しい女性になっていた彼女がいた…