帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

ちりちりぢぃん

4969324a.JPG出張に行くと大抵
車で移動するのだが、
たまたまローカル線の駅などの
前を通ると、
ちょっとのぞいてみたくなる。
そして気に入った駅舎であれば
写真を撮る。

この写真は岩手・三陸
山田線「吉里吉里駅」
約25年ほど前のあの井上ひさし
ベストセラー「吉里吉里人」の
モデルとなった地だ。
これは一昨年の出張で撮ったものだが、
行く前からこの近くを通るなら
せめて駅舎でも見てみようと思い
そばを通ったおりに撮ったもの。
しかし、原作を読んでいないせいか
後で調べてわかったのだが、
ここ三陸が「吉里吉里人」の舞台の地ではない。
宮城と岩手の県境にある架空の村という設定だった。
しかし、この「リアル吉里吉里」の人は当時
この本がきっかけで起こった
ミニ独立国ブームに乗って「吉里吉里国」を
立ち上げ観光客を集めたと聞く。
すでに“国”は無くなっているが、
近くに「吉里吉里国へようこそ」のような
朽ちた看板があった。

この駅はもちろん無人駅。
駅舎に入るとすぐに改札(?)があり
そこを抜け外に出ると小高い丘のような
土手のようになっていて階段を登り、
登ったところがホームになっている。
当然の事ながら周りは何にもない。
正直言って気に入った駅舎ではないが
有名な作品の駅(ではなかったが)ということもあって、
写真を撮った次第。

この本はご存じの通りものすごい分厚い本で、
読むのも難儀だ。
しかも、文章も会話部分が吉里吉里語で書かれている。
要するに訛ったまんま活字化され、
ご親切に標準語のルビまでふられている。
タイトル(↑)も正確ではないが、
「きりきりじん」を
確かこんなような表現をしていたと思う。
(読んではいないが、何回も立ち読みした)
長~い上にちょこまかとしたルビ付きで結構読みづらい。
作品自体は独立宣言から、たった1日半の出来事の話らしい。
しかし読みおわるのに一体何日かかることか。