帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

ウチのカミさんがね

ウチのカミさんがね。
で、お馴染みの刑事コロンボ
現在毎週木曜NHK-BS2でやっている。
寅さん、伊丹十三黒澤明など
全集的放送が好きなNHK
昔に自らが開拓した
コロンボをまとめて放送している。
全部で69作品あるそうで
いつまでかかるか分からないが、
毎週木曜楽しみに録画している。

何と言っても、
犯人が犯行に及ぶところから
始まる展開は斬新だ。
犯人あて、謎解きのおもしろさが
刑事モノ、推理モノのセオリーだが、
あの一見うだつが上がらない
頼りなさそうなおじさんが
気づくと犯人の完全犯罪を
あばいてしまうギャップも
エッセンスの一つだろう。

ほとんど見たと思うが
その中で印象に残る作品は
「別れのワイン」
「二枚のドガの絵」
「さらば提督」
ワインとドガの絵は先日の放送で
OAされ久しぶりに堪能した。
ドガの絵のラストはたまらない。
ネタバレになるので全部は言えないが
コロンボが無言で見せる動きだけで
犯行の裏付けをしてしまう。
そして無言のままタイトルバックで
終わってしまう。
落語で言えば“仕草落ち”になろうか。
提督はコロンボに珍しく謎解きの妙を
味わえる作品だ。

私なりにコロンボを分析すれば、
犯人が最後に観念するが
どいつも逃げたり、
1人でしかも丸腰のコロンボ
口封じするような事もしない。
犯人が普通の一般人でなく
それなりの地位のある人で、
完全犯罪を崩されたショックの方が
大きいのだろう。
また、全てではないが
最後犯行が明らかになった時
犯人に向けて
「残念でしたね…」とか
「○○が無ければ私も気づきませんでしたよ」
などと、犯人の立場になって
完全犯罪の失敗を同情しているかのようなコメントが
逃走などの気概を失せさせているのだろうか。

これからしばらく木曜は退屈しない。