↑ランニングコース
次の週も確か５時台に起きては
ランニングに出かけた。
まだまだ他人の目が気になっていた事が
思い出されるが、初日ほどではない。
今思えば、３日坊主にならなかった事が
２回目にあらわれた。
それは、ふくらはぎがパンパンになった
あの信号待ちで、その症状がなくなっていた事だ。
先週は足が重く痛かったのにそれがない。
もちろん足取りが軽くなっているわけではなく
たまたまかも知れなかったが
何となく気がほころんだ。
目的地の尾久の原公園に向かっていると
向こうからランナーがやって来て、
すれ違いざまに
「おはようございます」と言われた。
こっちは予期せぬ挨拶にびっくりして
「あっ、う、お、お、おはようございます」
と、返事はしたものの、
お互い走っているので、
後半の“おはようございます”は
恐らく聞こえなかっただろう。
２日目とはいえ、多くのランナーを見、
すれ違ってきたが、挨拶しない方が多い。
それは今でも同じだが、
たまにこうして爽やかに挨拶する人もいる。
こっちは、まだまだ挨拶する余裕がない。
公園に着くとまずはベンチを探す。
そして周りを見渡すと多くの
おじさん、おばさん達が
ウォーキングしたり、走ったりしている。
朝早いせいか、逆に若い人は少ない。
ちょっと一息入れると前回にも書いた
700ｍ周回コースのタイムトライアルを行う。
しかし何回かやってもアナログ時計では
メモ用紙もなくその場で計っても
すぐに忘れてしまう。
今週は早かったのか遅かったのか
いつも分からぬまま、ただ計っていた。
しかも700ｍという中途半端なコースだから
計ったところであまり意味がない事に気づく。
このあたりから、走る事の欲のようなモノが出てきた。
〈つづく〉
