釣り堀に到着すると
子らに竿2本を与え、エサをもらう。
2本コースだと5匹釣れるらしい。
エサは練りエサで2本とも私がつける。
1本をつけて、次の竿に
エサをつけようとするやいなや。
「わ~、き、来た~」
バシャバシャと水面を叩く威勢のいい音と共に
子が騒ぎ始めた。
エサをつけるや返す刀でつり上げた魚を針からはずす。
「で、でかい」
でかいマスをつり上げた。
一瞬こんなの5匹つり上げて食いきれるか?不安がよぎるも
でかいマスをバケツに放り込んだら
今度は2番目の竿にあたりが。
こりゃ忙しい。
しかし次のはやや小ぶり。
あと4匹はこんなサイズ。
エサをつけちゃバシャバシャ。
これの繰り返しで、カメラを構える暇はなく
画像は残っていない。
唯一焼き上がった写真だけ。
これはあと4匹の小ぶりのモノ。
もう少しゆったりと楽しめるかと思ったが
こんなに忙しいとは思わなかった。
まぁ、お腹も空いていたし丁度いい。
次に向かったのは動物園と言っていいのか
熱帯の動物たちを集めた施設。「熱帯圏」。
「園」ではなく「圏」。最初誤植かと思ったが
どうやら「圏」でいいようだ。
あまり期待せずに行くと案の定
朽ちた感じの趣。
メインの建物である熱帯ドーム。
高度成長期に作ったのかと思わせる時空を感じさせる。
ドームに入ろうとするとその入り口前にはこの暑いのに
長いマフラーをつけた人。
よく見ると大蛇だ。
「どうぞさわってください」と筒井道隆風の兄ちゃんが言う。
まぁ、なかなかさわれる機会はないからさわっとく。
少しひんやりした感じ。ぬめっとはしていない。
逆に乾いている印象だ。本生ヘビ皮をさわった。
中にはいるとワニ、蛇、カメやら熱帯魚。
熱帯の生き物がお待ちになっていた。
せっかく涼しいところへ来ているのに、
中は暑い。来たことに少し後悔。
ドーム内をぐるぐる巡っていると
カピパラさんがいた。オリの格子が少し広くなっていて
中に手を突っ込んで本人?にさわることが出来る。
これがまたおとなしい奴。
何人もの客にさわられているのに
嫌がる様子もなく、かといって喜んでいる風情もない。
さわった感触は畳というかゴザをなでているようだった。
次にさわれたのは、何とサル。
さわれるというより、抱っこできる。
子らは嫌だといい、私もサルは好きではない。
ウチの奥さんは申年のせいか
抱っこしたいと、順番を待って抱っこした。
名前はエリマキキツネザル。
気性はおとなしく抱っこが好きなサルのようで
自分から寄ってくる。
イタズラ好きなようで帽子のボタンなどを
やたらといじくりまわす。
さわってみるとフサフサでまるでぬいぐるみ。
ニオイもなく汚れずこれは楽しい‥が、
やはり私はサルが好きではない。
子らが施設内で見たそうだが
「日本一楽しい動物園」と書いてあったそうな。
まぁ見た目からは逆に裏切られたような楽しさはあった。
しかし、上野や旭山を差し置いてこれは言い過ぎ?
でも古いながらに動物とのふれあいを多くして
頑張っている姿勢は充分楽しめた。
ドーム入り口の看板をしばらく眺める。
昭和だな~。
〈つづく〉