豊橋に行ってきた 3(終)
豊橋に行く前、結婚する彼に
ざっと当日の行程を話し、
「国府(こくふ)で乗り換えて‥」と言ったら、
「あれ“こう”って言うんです。読めませんよね」
と言われた。確かに読めない。
その国府駅に着くと豊橋までの名古屋本線に乗り換え。
待ち時間にいろいろな通過電車や
反対方向の車両を見て楽しむ。
名鉄といえば昔小田急線のロマンスカーにそっくりな
真っ赤なパノラマカーがあったと思うが、
さすがにそれは走っていない。
しかし豊橋で見たようなパノラマビューモデルは
引き継いで走っている様子。
そんなこんなで豊橋に戻ってきて次に市電だ。
しかし、ここで「ひかり」に乗り損ねた事が大いに響く。
現在時刻で10時45分。
式は12時から始まるからあと1時間後には式場に
居なければならない。
冗談で、行かれないかもしれないなんて言ったものの。
遅刻したらしたで、迷惑と相手側に恥をかかすことになる。
とにかくまだ時間はあるので、予定通り市電は乗ろう。
予定では市役所あたりまで行って、
その近くの公会堂の建物が風格あるらしい
それを見てとって返そうと思っていたが、
そんな余裕はない。
急いで乗り場へと急ぐが何とタッチの差で行ってしまった。
7分間隔で次が発車するものの、
この状況では痛恨の待ち時間だ。
待っていると、いきなりスピーカーから
『豊橋観光大使の松平健です‥‥』と声が。
要は市電と見どころの紹介。
「電車から見る豊橋の町並みをお楽しみ下さい」と案内をする。
マツケンサンバ(確か鈴木末七さん)はここの出身だったのか。
この市電、豊橋駅構内の案内表示も
『路面電車(市電)』とあり、
カッコ付きながら“市電”と表現されているが、
正確には豊橋鉄道の市内線。
市が運営しているのではなく私鉄である。
その昔は市電で、民間に移管されたのかな?と思ったが
wikで調べると開業当初から豊鉄運営だ。
市電ならぬ私電。
ようやく次の市電が発車する。
発車と同時に向こうから駅に到着する電車を見る。
それは最新式の車両で「ほっとラム」という。
あ~ぁ。乗りたかったし、
意外と混んでいる車両の中では写真も撮れなかった。
こういう車両はヨーロッパでよくあるタイプ。
きっと輸入だろうと思ったが、
調べると国産。しかも国産で初らしい。
いやぁ~よっぽど乗りたかった。
本当に後の祭り。仕方がないので
5分くらい乗った3停留所で下車。
大通りの真ん中を行く路面電車は気持ちいい。
これぞ路面電車。
都電復活委員会委員長として
この風景を見るはまさに至福の時。
しかし、あとで気づいたのだが
お目当ての市役所前は次の停留所だった。
またしても痛恨のミス。
乗るのは2,3停留所と最初ッから決めてしまって
市役所前はいくつ目かなんて見もしなかった。残念。
駅に戻り、時計を見ると11時20分頃。
豊鉄渥美線の乗り場に急ぐと次の電車は11時30分発。
目的の駅まで約10分として、そこから徒歩10分。
着くのが11時50分。式開始10分前。
何とか間に合うが残念ながら普段着で来た私には
着替える時間が必要。
これはもう渥美線は諦めるしかない。
タクシーだと豊橋駅から10分で着けるとのこと。
仕方がないので改札からパチリ。
せっかくなので豊橋市のキャラクターも紹介しておく、
名前はトヨッキー
手に持っているものは手筒花火。
手筒花火は全国各地で行われているが、
実はここ豊橋が発祥地らしい。
また、駅でおみやげを買ったのだが
お菓子のブラックサンダー。
全国展開しているらしいが
あまり見かけたことがない。
写真の商品は豊橋銘菓と書いてあるから
このパッケージは限定ものらしい。
これがうまい。家族も喜んで取り合いに。
ちょっと中途半端もあったが、
充分堪能できた豊橋行だった。
知らない鉄道に乗るのはわくわくする。
地方での式に、最初彼は遠慮気味に私を招待したが、
こういう楽しみ方が出来るから全然問題ない。
というより、もっと田舎でやってもらいたいくらい。
何だったら飯田線の奥の方とか。
最後になりましたが、おめでとう。
お幸せに。(こんだけ書いて2行だけ)
でも、いい結婚式でした。
(この項終わり)