帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

おいオイ老い

少々目が衰えてきたようで、
近くのモノを見るに
メガネを無意識的に外してしまう。
最初それをやってしまったのはもう5、6年前。
無意識にとったその行動は
鼻毛を抜いたときに初めて白髪が出てきた時と
同じような衝撃が走った。
それまでは、普通に近視のメガネからでも
何でも読めたりしたものだが、
その時は何よりその方がよく見え、楽だった。
「これが老眼というヤツか・・・」と
あらためて思い知らされる。
それからというものの、人目をはばからず
電車に乗っているときに携帯電話をいじる時は
大抵メガネを外している。
まぁ携帯を少し離せば見えるのだが、
そうすると隣の人に見られてしまう。
見られて恥ずかしい事ばかりの私生活なので
いくらのぞき見防止シールを貼ったところで
それ以上に携帯を離らかせて見ていれば
見られてしまい見ず知らずの人に
人格を疑われてしまう。
(まぁ疑われる人格なのだから仕方ないが)

先日ホームセンターに行った時のこと
メガネをきれいにする商品を買い求めたが、
そこにはメガネ用品の一部として
既製品の老眼鏡が置いてあった。
元々近視メガネをかけている私だが、
俗説に言う「近眼の人は老眼鏡をかけない」と思っていた。
事実、昔からど近眼であるオヤジは
老眼鏡をかけたことがない。(今でも)
近視メガネを外せば事が足る。
しかし、そこには
40~43歳 0.1度
42~45歳 0.2度
    ・
    ・
    ・
正確ではないと思うがこんなような
度数と年齢の相関表があった。
「40歳からとはずいぶん早いウチから
 かける人も居るんかの~」と
客観的に他人事のように思ったが
自分もその年齢にどっぷり入っているせいか
「ちょっと試しにかけてみるか」と
一番“度”の軽いサンプルの老眼鏡を手に取った。
すると・・・
これが何とまぁよく見えるの何の、
近くの字が見えやすいったらありゃしない。
これが老眼ワールドかぁ。
思わず買ってしまおうかと思ったほど。
そうは言ってもまだ無くてはならないほどではない。
実際に新聞だって近視メガネのまま読んでいる。
しかし、そう遠くない将来
JINSで「遠近両用って出来るの?」と
聞くことになるやも知れん。

ウチの子が通った幼稚園で、
園長先生が入園式でこんな事を言っていた。
「這えば立て、立てば歩めの親心
  我が身にかかる老いも忘れて」
上の句はいままでよく聞いていたけど、
正直下の句は知らなかった。
そうか、そういうことなんだ。
私は子らに、
良く世間で言う「大きくなれ」とは言わなかった。
逆に「大きくなるモンじゃない」と言ってきた。
それは、ず~っと子供のままの方がイイよ
という意味だったが、
「我が身にかかる・・・」を考えれば
そっちの意味にも通じ、まんざら間違いではない。
でも親の意思とは裏腹に子らは大きくなってしまった。
結局大きくなるんだから、「大きくなれ」なんて
言わんでもいいのだ。
でも、その園長先生は2,3年前
お亡くなりになったが、
何と98歳まで現役の園長先生だった。

メガネや白髪で騒いでる場合じゃない。