恐らく先ほどのテレビカメラは徳さんだろうと
その時思った。
ウチに帰ってから録画を確認すると、
石巻の被災親子と一緒にこのファミリーランを
走ったようだ。
しかしその徳さん
２４時間マラソンを走ったとは思えない
重たい足取りで歩を進めていく。
しばらく併走しているも、
あまりにも遅かったので先に行くことに。
公園をまず１周し、道路へと出る。
そこには昨年と同じ光景が目に飛び込んでくる
フルマラソンの集団がほぼ全員歩いていた。
それも完全にやられちゃった姿で。
その脇をさわやかにファミリーランの親子が駆け抜ける。
恐らく約７時間前も我々と同じ軽やかさで
走っていたと思うが、こうも人はやられちゃうんだ。
今年も言うがまるで“バターン死の行進”
走っていると沿道から一般の人や
ボランティアの人から「頑張れー」の声援が飛んでくる。
本当にありがたいし、気持ちがいい。
これがロードレース、いや東京マラソンの醍醐味だろう。
でも、隣のやられちゃった人たちにも
もっと励ましてあげて欲しい。
途中ウチの子の靴ヒモがほどけ、
ちょっと立ち止まるも
だんだんゴールに近づいてきた。
ウチの奥さんはどこに居るのだろうか、
沿道でも応援できることを教えて
写真を撮ってもらおうと思っていたが
探してもなかなか見つからない。
右に曲がり、いよいよゴールへの直線。
まず目に入ってきたのは、
LAST１９５ｍのゲート。
ここがフルマラソンの４２ｋ地点か。
こんなの昨年あったかな？
そこをくぐり、昨年同様によさこいソーランみたいな
踊る集団の応援を受けるがこの踊りが
まぁ気合いが入っててすごいパワー。
いよいよ、ゴール目前。
テレビの中継コーナーが見えてきた。
その時桝アナと久本が偶然なのか
こちらを向いて目があった。
思わず手を振るも無視されてしまった。
（なんだこいつら）
そんなこんなでゴール。
メダルと賞状等を受け取るため列に並ぶも
丁度、中継コーナーの前を通る。
そこでは、オードリー春日が
何やらインタビューを受けていた。
子が持っていた携帯で写真を撮ろうとするも
スタッフに遮られる。
待っている間に、試験中で留守番している
上の子に電話。
すると、「テレビに映ったよ！」と報告を受ける。
後から確認すると、病を克服した還暦ランナーが
ゴールしてインタビューを受けている脇を
その後にゴールしたウチらがスーッと歩いているところが
しっかりと映っていた。こんなモンでも感動する。
記念品を受け取り、さてウチの奥さんはどこ？
電話すると「え～、もうゴールしたの？」
１９５ｍゲート近くでずっと待ってたらしい。
しっかり我々を見過ごし、
走ってきた徳さん一行をばっちりカメラに納めた。
しかも結構キレイに撮れている。
それはともかく、ゴールした直後から風が強くなり、
「さ、寒い」
走って温かくなり汗ばんでる身体を
容赦なく冷やそうとしている。
こりゃ堪らないと、スタート施設まで走って帰る。
ウチに帰り、録画したOAを確認すると
スタート前遠くのテレビカメラに子を持ち上げて
手を振らせた映像も微妙ながら映っているし、
徳さんのゴール直前に１９５ｍゲート近くで
うろうろしている奥さんもしっかり映っていた。
良かった、良かった。
昨年もこのブログで書いたが、
来年こそは本当にフルマラソンに出たい。
〈この項終わり〉
