陸上界の重鎮で名前だけは聞いたことがある。
しかしながら調べると御歳八十超。
いくら何でもファミリーランのスターターとしては
大変失礼ながらいかがなモノか。
でもさすがに元アスリート元気そうだ。
しかし、寒い。早くスタートして欲しい。
ただ面白いことに、周りを人で囲まれていると
不思議とちょっとムワッと暖かくなり
少しだけ寒さは感じなくなる。
待っている間、テレビカメラが来たようで
前の方で盛り上がっているが、
後から並んでいるこっちは様子が分からない。
とりあえず子を持ち上げ手を振ってみさせるものの
なんだか分からない。
そんなこんなで号砲一発３時４０分にスタート
走り始めるとちょっと苦しい。
実は、私にとって今年初めてのランである。
例年より寒い冬になっている今シーズン、
早朝に走る習慣の私にとってはなかなか走れず仕舞い。
そうは言ってもいきなりはきついので、
当日の朝今年の走り初めを３㎞ほど行ったが、結構きつかった。
おそらく２カ月半ぶりくらいだろうか。
ブランクというのは恐ろしいモンで
身体が覚えているだろうと思ったが、
なかなかペースに乗れない。
やはり付け焼き刃はダメだった。
しかし、走っていると前にはもっとバテバテの一行が
現れてきた。
白いトレーニングウエアに身を包んだ
背中を見ていると、
「ん～、どっかで見たような」
ふとその脇を見れば、
よく２４時間テレビで数々のランナーの側で
伴走するおじさんの顔があった。
そしてもう一度、白い人を見直すと
そこには、我々の敵である悪の権化
Ｇチームのプロパガンダ担当徳光氏であった。
つづく
