帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

1年経って・・・

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ガタンという音が玄関の郵便受けに。
新聞が投函された。
まだ1時間も前のことではない。
あの日から1年がたった早朝の今、
いつものようにPCに向かっていると
新聞がやって来たので、
ちょっと間をおいてから取りに向かうと
いつもと様子が違う。
1面のタイトルの代わりに「編集手帳」。
Y紙を取ってない方はわからないかもしれないが、
朝日で言う「天声人語」だ。
このコラムもなかなか面白いが、
コラムが1面のトップに来たのは
見たことがない。
恐らくY紙いや新聞史上初めてかもしれない。

今、読んでみてその要旨は「時」であった。
時は流れるものもあれば、雪のように降り積もる時もある。
遅々として復興が進まぬ現状はまさしく後者だ。
“あれ”ほどまでに、いやこのコラムを借りて言うならば
“これ”ほどまでにこの国が泣いたことがあったろうか。
募金やボランティアがものすごい勢いで集まり
「この国も捨てたモンじゃない」と良く聞いたが、
ひと度瓦礫処理や停電に話が及び
その矛先が自分に向けられると、
反対を唱える。
同じくY紙の時事川柳のコーナーにも
「おお絆 お前は瓦礫に 弱いんだ」と詠まれる始末
風評被害で地元の生産物が
売れなくなるなどの理由みたいだが、
全国で分け合えば風評も出なくなるだろうに、
そんな事もわからなくなったか?
瓦礫が来る前に頭がすでに瓦礫でいっぱいだから
もう受け入れる余地がないのかもしれない。
そんな生産物こそ不買運動してしまいたい。
先日も福島から避難している幼児を
山梨の保育園が入園拒否したとの報道があった。
これほどまでに気持ちと行動が乖離してしまうとは、
間違いなくここの卒園生は厚顔無恥に育っているはず。
逆にこんな保育園に預けなくて良かったと思うしかない。
絆、KIZUNAと簡単にTシャツにまでプリントしているが
その言葉はあまり使いたくない。
良く見りゃ「絆」って糸が半分。
建前半分、本音半分ってとこか。
編集手帳は続けて
「人は優しくなったか。賢くなったか」と問いかける。
来年の今日、どんな新聞が来るのか。
その時「優しくなったね。賢くなったね」と・・・
言えねぇだろうな。