帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

桐と菊と桜とつつじ  2

前回の続き

東郷神社で書き忘れた件が。
参拝後控室で時間まで待っているとき、
もう一台のバスで来ている
同行の女性の外人さんが居た。
すぐ前に座り話し始めると面白いことに
「ロシアから来ました」と言うではないか。
ここは苟も東郷神社
敵国の大将の神社に来て何を思う?
するとその外人さんの連れ(これも女性)が
「この人**大学で日本文化を教えているんです」
え~っ!
よっぽど日本が好きだから何とも思わないそうだ。
もっとも旧ソ連も含め小国日本に負けた歴史など
教えているかどうかも怪しい。
指輪もしていたから結婚している様子だが、
この調子なら旦那さんは日本人か。
「ロシア人に教わる日本文化って何?」
一度講義を聴いてみたい。

バスに戻り原宿を後にする。
次に目指すは皇居である。
ちょっと渋滞しながらも定刻通り
皇居二重橋前を通り、一般参観の入口である
桔梗門へ到着。
きちっと整列しながら待つ。
これも人数を数えやすくするためらしい。
10分くらい待っていよいよ入城。
門をくぐり、櫓を抜けると
窓明館という建物に案内される。
そこは待合所のような休憩所で
奥には売店があり土産品が売っている。
時間になったら15分くらいのビデオをみて
見どころポイントの簡単な案内がなされた。
そこで本日初めてのおみやげ品購入。
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コインチョコというのはあるが、
こちらは菊のご紋チョコ。
裏は二重橋があしらっている。
山形では菊の花を食し、
その食用菊の別名を“もってのほか”というらしい。
確かに菊のご紋を食すのは気が引けるが
皇居で堂々とご紋チョコを売っていること自体
“もってのほか”ではないのか。

皇居の見学は
平日だったら前もって予約すれば
誰でも可能らしい。
インターネットでも予約できる。
あと他にも京都御所だったり、桂離宮も見学できる。
知っていることは知っていたが、
今日初めてそれを利用して見学する。
うちら一行の他にもそうした一般の見学者も
相当数来ていて、それらと合同で見学。
全部で約200人くらいの見学会となった。
最初は口やかましく4列だの5列だの
係員が叫んでいるが、
歩いていくウチにかなり乱れた隊列に
なってしまう。
入ってきた桔梗門の櫓。
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次に見えてきたのは富士見櫓。
三層の櫓で結構格好がいい。
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隣にある東御苑に天守閣あとが残っているが、
江戸城天守閣は明暦の大火で焼けており
それ以降は天守閣を建造しなかった。
よほど泰平の世を確信していたのだろうか。
そのあとはこの櫓が天守閣の代わりを担っていたという。
これを右に見ながら進むと
正面にはどこかで見たような建物。
そう、宮内庁庁舎だ。
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雅子さんの結婚パレードはここからスタートしたらしい。
そう言えばあのときも奇跡的に雨があがったよな。
今も雨は上がったところだ。
それを過ぎると、右にぐぐ~っと急な坂があり
登り切ったところに見覚えのある
デカイ建物が見えてきた。
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正月の一般参賀の場所
宮殿である。
意外や意外、
テレビで見ると結構高い位置に見えるが
ご一家の立ち位置はほんの手が届きそうなくらいの高さだ。
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宮殿を抜けるとそこには何と二重橋
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向こうに見えるは丸の内。
向こうから見る風景はありがちだが、
こちらからはなかなか見られない。
提灯行列などではよく天皇皇后がここに立っている。
手前に見える石の橋(めがね橋)
正式には正門石橋といって、よくこれが二重橋と間違われる。
今立っているのが二重橋だが、
正確には正門鉄橋。
もっと正確に言えば二重橋は今はない。
ここは堀までの高さが結構あり、
当時の技術では橋が架けられず
橋を2段重ねて架けられた。
だから二重橋
橋の装飾もまた見事だ。
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参観はここでUターン。
また宮殿を抜けて行くが中の庭が見える。
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これが何とも立派な植え込み2つ。
ものすごい大きさが遠くからもわかる。
ガイドを聞くといくつかの木々を合わせたもので、
手入れには機械を一切入れず、すべて手作業
この築山の中から顔を出しながら剪定するという。
こちらは宮殿の南車寄せ
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晩餐会に呼ばれた人などはこちらから、
外国大使の信任状捧呈式では
馬車でここまで来る。
長い宮殿の反対側は北車寄せ
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こちらは、内閣の信任式後の記念撮影で使われる。

〈つづく〉