前回の続き
東郷神社で書き忘れた件が。
参拝後控室で時間まで待っているとき、
もう一台のバスで来ている
同行の女性の外人さんが居た。
すぐ前に座り話し始めると面白いことに
「ロシアから来ました」と言うではないか。
ここは苟も東郷神社。
敵国の大将の神社に来て何を思う?
するとその外人さんの連れ(これも女性)が
「この人**大学で日本文化を教えているんです」
え~っ!
よっぽど日本が好きだから何とも思わないそうだ。
もっとも旧ソ連も含め小国日本に負けた歴史など
教えているかどうかも怪しい。
指輪もしていたから結婚している様子だが、
この調子なら旦那さんは日本人か。
「ロシア人に教わる日本文化って何?」
一度講義を聴いてみたい。
バスに戻り原宿を後にする。
次に目指すは皇居である。
ちょっと渋滞しながらも定刻通り
皇居二重橋前を通り、一般参観の入口である
桔梗門へ到着。
きちっと整列しながら待つ。
これも人数を数えやすくするためらしい。
10分くらい待っていよいよ入城。
門をくぐり、櫓を抜けると
窓明館という建物に案内される。
そこは待合所のような休憩所で
奥には売店があり土産品が売っている。
時間になったら15分くらいのビデオをみて
見どころポイントの簡単な案内がなされた。
そこで本日初めてのおみやげ品購入。
コインチョコというのはあるが、
こちらは菊のご紋チョコ。
裏は二重橋があしらっている。
山形では菊の花を食し、
その食用菊の別名を“もってのほか”というらしい。
確かに菊のご紋を食すのは気が引けるが
皇居で堂々とご紋チョコを売っていること自体
“もってのほか”ではないのか。
皇居の見学は
平日だったら前もって予約すれば
誰でも可能らしい。
インターネットでも予約できる。
あと他にも京都御所だったり、桂離宮も見学できる。
知っていることは知っていたが、
今日初めてそれを利用して見学する。
うちら一行の他にもそうした一般の見学者も
相当数来ていて、それらと合同で見学。
全部で約200人くらいの見学会となった。
最初は口やかましく4列だの5列だの
係員が叫んでいるが、
歩いていくウチにかなり乱れた隊列に
なってしまう。
入ってきた桔梗門の櫓。
次に見えてきたのは富士見櫓。
三層の櫓で結構格好がいい。
隣にある東御苑に天守閣あとが残っているが、
江戸城の天守閣は明暦の大火で焼けており
それ以降は天守閣を建造しなかった。
よほど泰平の世を確信していたのだろうか。
そのあとはこの櫓が天守閣の代わりを担っていたという。
これを右に見ながら進むと
正面にはどこかで見たような建物。
そう、宮内庁庁舎だ。
雅子さんの結婚パレードはここからスタートしたらしい。
そう言えばあのときも奇跡的に雨があがったよな。
今も雨は上がったところだ。
それを過ぎると、右にぐぐ~っと急な坂があり
登り切ったところに見覚えのある
デカイ建物が見えてきた。
正月の一般参賀の場所
宮殿である。
意外や意外、
テレビで見ると結構高い位置に見えるが
ご一家の立ち位置はほんの手が届きそうなくらいの高さだ。
宮殿を抜けるとそこには何と二重橋。
向こうに見えるは丸の内。
向こうから見る風景はありがちだが、
こちらからはなかなか見られない。
提灯行列などではよく天皇皇后がここに立っている。
手前に見える石の橋(めがね橋)
正式には正門石橋といって、よくこれが二重橋と間違われる。
今立っているのが二重橋だが、
正確には正門鉄橋。
もっと正確に言えば二重橋は今はない。
ここは堀までの高さが結構あり、
当時の技術では橋が架けられず
橋を2段重ねて架けられた。
だから二重橋。
橋の装飾もまた見事だ。
参観はここでUターン。
また宮殿を抜けて行くが中の庭が見える。
これが何とも立派な植え込み2つ。
ものすごい大きさが遠くからもわかる。
ガイドを聞くといくつかの木々を合わせたもので、
手入れには機械を一切入れず、すべて手作業
この築山の中から顔を出しながら剪定するという。
こちらは宮殿の南車寄せ
晩餐会に呼ばれた人などはこちらから、
外国大使の信任状捧呈式では
馬車でここまで来る。
長い宮殿の反対側は北車寄せ
こちらは、内閣の信任式後の記念撮影で使われる。
〈つづく〉