帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

銭湯へ行こう!

3月最後の日曜日。
花の便りも聞こえてきて、
ようやく温かくなってきたので
二つのことを久しぶりに復活した。
一つは早朝ランニング。
今年で2回目だが、まだ少し肌寒いものの
以前よりは走りやすい。
前は本当に寒かったからね。
もう一つは本当に久しぶりだったが
銭湯に行ってきた。
以前のブログで都電に触れた際に
ちょっとだけ、私が議長をしている(笑)
東京銭湯復興会議の話をした。
会議のメンバーは私1人だけ。
しかし、未来に残したい文化というのか
そう、もう産業でなく文化として
残すしかないこの銭湯を何とか復興したい。
そんな意味を込めて、私の住んでいる荒川区
銭湯をこれからくまなく行き、
不定期ながらレポートしていくことにする。

それでも以前から銭湯好きな私は
子らを連れたり、1人で結構区内の銭湯には行っている。
それをあらためて一から紹介していくことにする。
と言うのも、この何年かで区内銭湯も
だいぶ減ってきた。
銭湯王国といわれている荒川区ではあるが
何のことはない、
約10年前50軒以上あった銭湯も今や30軒くらい。
王国とは寂しい限り。
一体何軒まで減るのか?
そんな危機感もあってこの絶滅危惧種の保存活動?
とまでは言わずとも、その記録を残していきたいと思った次第。

第1回目は三河島近くにある「帝国湯」
IMG_4606

ここへは初めての入湯。
いきなりディープな銭湯に飛び込んだ。
まずは番台。
最近はフロント式が当たり前になってきて
男のあこがれ番台式は無くなりつつある。
下足の錠前はさくら錠。
主流は松竹錠でさくら錠は珍しい事はないが
少数派。
脱衣所の雰囲気もまたすごい。
天井は格子状の各天井。
よくあるつり下げ式の扇風機はないものの
レトロ感たっぷり。
浴場に入り、桶とイスをとるも
桶がケロリン
これが結構この辺では珍しい。
銭湯慣れしていない方には、
「銭湯桶はケロリンじゃないの?」
と言われるかも知れないが、
意外やケロリン桶はあるにはあるが
地元ではあまり見かけない。
(ハンズで売っているので欲しい方はどうぞ)
驚いたのが、この辺でもスタンダードであるが
カランにはシャワーが大抵付いているものだが
ここは女湯との壁にあるカラン5~6コのみ
真ん中のカランの列には鏡すらない。
せっかく(?)なのでシャワーなしの窓際の
カランに座る。
その窓側に座るとまたサプライズ。
窓がサッシではなく木枠。
床のタイルに目をおろすと結構キレイ。
まだそんなには古くない。
タイルを新しくするとき窓はやらなかったのか?
カランからお湯を出すもぬるい。
なんだ今までの銭湯の中でも一番と言えるくらい
ぬるい。
しょうがないな~と思いつつ、湯船に入ると
これが熱い。結構熱い。
湯船は超音波の浴槽、ジェットの浴槽、
それに薬湯のエライ小さい浴槽。
大きい2つは45度位を指していた。
薬湯は42度。
後から入ったら42度でもかなりぬるく感じる。
お客は夕方なので年寄りが4~5人。
若いあんチャンが1人入っていたけど
ぬるい薬湯ばかり入っていた。
定番である銭湯画の富士山はちゃんとある。
最近はタイル画だったり富士山がなかったり、
寂しいが、ここはちゃんと鎮座している。
それも男湯と女湯の丁度境に富士山があり
どちらからもきちんと見られる。
結構、富士山が男湯だけにあり女湯からは見にくい
ケースも多々あったりするが、
ここはきちんと真ん中に描かれている。
よく見ると西伊豆とある、大体はフィクションだと思うのだが
この絵は実際にあるのだろうか?
壁画下には鯉のタイル絵。結構見事なモンだ。
何だったっけ、鯉の絵が銭湯にはよく見かけるが
何か意味があったような・・・
女湯との壁にはモザイクタイル画。
湖のような情景が描かれていた。
本来ならば写真で紹介したいのだが、
そこは銭湯、裸に写真を向けるのもおかしいし。
まぁ取材させてください。
といえば無碍に断らないとは思うが、
たかだか個人ブログそこまで・・・
本来の湯に浸かる目的なのだから入浴優先とする。
だからこれからも外観写真のみが多くなると思う。
IMG_4607

のれんをアップにする。
「ていこく」のひらがなの旧字体が粋。
上部には磨り硝子で同じく「ていこく」の文字。
かっこいい。
確かこの近くにももう一軒銭湯があって、
そこも同じくらいレトロ。
ここは昭和から時間が止まっている。