帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

テルマエ・ARAKAWA (銭湯5)

テルマエロマエ見に行きました。
面白かった。
けど、正直期待しすぎたため、
ちょっと物足りなさも感じた。
原作(マンガ)を読んでないせいか、自分のなかで
勝手に想像をふくらませしすぎたせいなのだが、
もっと銭湯をクローズアップして欲しかったのが本音。
この映画は原作の一部だそうで、
原作も読んでみることとする。
もしかしたら映画の続編もありそうな・・・
しかし、考えて見てこれほどまでに
お風呂をこよなく愛する民族は他にいるだろうか。
ローマ人は確かに
テルマエ(ラテン語でお風呂のことらしい)を
よく利用していたようだが、
今のイタリア人のお風呂事情はいかがなものか。
我が国でも家庭風呂が普及し、銭湯が衰退したものの
銭湯文化を残す働きかけも多く行っている。
家庭用にも細菌で問題になったものの
24時間風呂を開発するなど飽くなき風呂への欲求は
とどまるところを知らない。
やはり風呂文化は日本がこれからも
構築していかなければならないのだろう。

さて、そんな運動の小さな一つとして
行っている銭湯シリーズも5回目。
今日は西尾久にある「梅の湯」
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この日(この前の日曜日)は
ちょっとまだ時間が余裕だったので
少し遠目の銭湯を選択。
しかしこの銭湯、期せずしていくつか驚かされた。
まず着いて上の写真をパチリとしたあと
さて入ろうと思ったが、
脇にナント焼き鳥屋「梅京」が併設されている。
銭湯あがりに一杯どうぞというコンセプトか。
ローマ人にも教えてあげたい。
見るとすでに2人がさっぱりした感じで
カウンターしかない小さい店の中で
盛り上がっていた。

入るとそこは小さいロビーがあり
フロント形式。
そこにはちょっとうずくまったおばちゃんが。
具合でも悪いのかな?と恐る恐る
「お願いしま~す」と声を掛ける。
すると、まぁ元気そうなのだが
「いらっしゃい」の一言もなく、湯銭を受け取る。
何だろう眠たいだけなのか?
脱衣所に入ろうとしたら、おばちゃんの前には
ロッカーキーがある。
最近たまにあるのだが、銭湯によっては
ロッカーに鍵が付いていなく、
フロントで受け取るシステムもある。
ちょっと間があってどうしようかと思っていたら
おばちゃんがやはり無言のまま
鍵を私に差し出した。やっぱりそのシステムか。
でも何とか言えよ、終始無言。
驚いたね~。

次に驚いたのが、脱衣所。
何の変哲もないそこは、上を見上げると
格子状の昔からよくある天井の
格子一つ一つに”いろはカルタ”や
いろいろな国旗の絵が描かれている。
そう言えば、ぶらり各駅停車の旅とかで
テレビで何回か紹介されたと思う。
表の焼き鳥屋も合わせて
見た記憶がよみがえってきた。
そうか、この銭湯だったのか。
よくよく見ると国旗の中に気になる国が。
まずイタリア国旗、今は緑・白・赤の三色のみだが
天井の絵を見ると真ん中の白の部分に十字架が。
戦前のムッソリーニ時代のものか?
しかし、国際連合の青い旗も描かれ
戦後描いたものと思われるが・・・
また、カナダ国旗は赤と白と葉っぱの旗だが、
ここのカナダは、豪州のように左上には英国旗で
周りは紺色で星とか月のようなものが
描かれている。
昔はこんな国旗だったのか。
脱衣所の入り口付近に国旗はなかったが、
一部のカルタの絵を絵はがきにしたものが
置いてあった。ご自由にどうぞというので
何枚かもらってきた。
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いかにも怖そうだが、
お腹周りが自分に似ているせいか
親近感を覚える。

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解説文にあるように、絵とカルタと乖離している。
突き詰めて考えれば、
飲み過ぎて後悔しても、また飲んじゃうと
反省も忘れてしまっている・・・ところか?

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女、三界に家なしと言うけれど、
親になることは、そう言うことか・・・

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絵を見る限り、芸は身を助けるというより
武力は身を助ける。自衛隊のことか。

さて、肝心のお風呂なのだが
ここもスタンダードな感じではある。
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しかし、これまた驚かされたのは、
サウナがある。
サウナがある銭湯は
さほど珍しいわけでもないのだが、
ここの銭湯は無料である。
サウナは別料金のところが多い中、
湯銭だけで入れる。
私自身、銭湯にサウナは
邪道という考えは持っているが、
サウナも好きなほうではある。
無料と言うことで早速入ると、
ちょっと狭いが普通のサウナ。
よくこういうところでは、サウナでも
あまり汗をかかない低温のものもあり
あれは良くない。
残念ながらここに富士山は見えない。
全面タイル張り。
それも、浴槽側のタイルはヨットやカモメの
柄がポツポツとあるだけの寂しい感じ。
ある意味これも驚かされた。

しかし、この天井絵。
本来は子供らに喜んでもらおうと
企画したものだろうが、
今現在ジジババしか入っていないのは
本当に寂しい。
日曜くらい友達と来ればいいのに。
ここの銭湯は小台銀座商店街の中にある。
並びには、珍しく駄菓子屋さんがあり
近所の子らがたむろっていた。
まぁこんなところで遊んでいるだけマシか。