帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

なめくじタワー 下

前回ではこのタイトルの意味に触れず
何のことか分からない方も多かったと思うが
このスカツリ、
今や駅名が変わってしまう
暴挙が許されてしまったが、元は業平橋
昔の落語通にはピンと来るのが
五代目志ん生が以前住んでいた場所で。
その著書、「びんぼう自慢」の中で
業平橋で住んでいた長屋を通称
「なめくじ長屋」と称していた。
この件は2年半前のこちらのブログで紹介した。
だからスカツリ、ソラマチ
なんか格好のいい名前がついているものの。
なめくじ長屋があったんだから、
私はなめくじタワーと密かに呼んでいる。
地元の人には大変申し訳ないが、
業平橋のイメージは今も昔もなめくじしかない。

さて、続きだが
フロア350に下りると係員が
「右の順路にお進み下さい」とアナウンスしている。
どうやら展望室を右回りで見させようという魂胆。
まず、やはり見たかったのは富士山だが
この天気では残念ながら見られない。
何とか東京タワーを視界に納める。
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やはり遠くのせいか小さく見えるのが
何とももの悲しい。
近くにある浅草寺を写す。
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望遠で撮っているせいで
普通の写真に見えるかもしれないが、
肉眼で見ると人が人に見えづらく、
天空の城ラピュタに出てくるムスカのように
「まるでゴミのようだ」のセリフが思い出される。
高い建物からの眺めではなく
それはもうヘリコプターにでも乗っている気分。
自宅方面を撮影。中央の高い建物は
日暮里駅前の再開発ビル。
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自分の家を何とか探すものの
やっぱり見えない。
あの忌まわしいスカツリを隠した
マンションは特定できただけに本当に悔しい。
この上の展望回廊へ行けば恐らく見えるはず。
と思いきや、ウチの奥さんが反対。
お腹も 空いてきたらしいし、
30分以上待たなければならない。
子らも登りたかったがまぁ次回のお楽しみとしよう。
山はこれくらいしか見えなかった。
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恐らく筑波山
あっという間に一周し、下の階フロア345へ
5mしか下がってないのに結構上の景色と
だいぶ違って見えた。
ここには高そうなレストランがあるものの
空腹ったってこんな所に入るわけにはいかない。
最大の見せ場、次の下の階のガラス床を拝む。
フロア340は出口階と共にそのガラス床がある。
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正直洒落んならない。
怖いモノ見たさにここまで来たが
どうしても最後までここに立つことは出来なかった。
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お約束ながらピョンピョン跳ぶ子供がいる。
そこに立って無くとも、
このなめくじタワーが崩壊するくらいの気分になる。
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ようやっと下に降りて正直ホッとする。
ソラマチで食事をと思ったが、
とにかく人、人、人。
仕方がないから一旦外へ飛び出すと
すき家があった。
丁度席も空いていたので食す。
意外と安く上がった。
またソラマチに戻ろうとすると、
東武橋のあたりでおじさんが
「鏡で写真を撮ってるよ、無料だよ」
と声を掛けてきた。
高いなめくじタワーをカーブミラーか何かを使って
自分と全部入るような撮影だ。
「いや結構です」と言ったら。
「テレビで放送されてるよ」と粘っている。
そんなの知ってるよ、テレビでやってると
何で俺たちがやらないといけないんだ。
と言おうかと思ったけど。
まぁ下町おじさんの親切の押し売りってやつか。

ソラマチでもロクに買い物はしなかったが
いろんな店が入って楽しいやら疲れるやら。
展望回廊からどうしてもウチを見てみたいから
最低もう一回は行くことになるが、
とにかくいつ空くのだろうか。
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この項終わり