ムワッとした空気の駐車場で、
ちょっと離れたところに自販機があった。
しかし、古墳への方角とは違うので
少々のどが渇いていたが公園内にもあるだろうと
軽く考え、先を急ぐ事に。
まず最初に向かったのは、丸墓山古墳。
しかし、行けども行けども自販機はない。
ただのだだっ広い公園で、
地面の芝、土の照り返しもきつい。
エライ暑さだ。
当然といえば当然だが、公園には私以外ほとんどいない。
木陰があるところは木陰に沿って歩くも
汗が噴き出してくる。
あぁ、あそこで飲み物を買えば良かった・・・
と言っても後の祭り。
丸墓山古墳に続く並木道(石田堤)
何とか最初の古墳、丸山墓に到着。
日本の古墳は前方後円墳が主流だが
ここは円墳。方がない。
大体、案内板にもあるが埋葬が確認されてない。
確認されてないと言うより、
確認してないだけかもしれない。
墓荒らしではないけど、
発掘調査くらいドンドンやればいいと思う。
何のための古墳か。
それこそ土を盛っただけの小高い山を
どういった内容か分からず眺めるだけになってしまう。
見るだけかと思ったら、
これと隣にある稲荷山の古墳は登ることができる。
早速登るも、結構高い。
この暑さには生命の危険を感じる高さだ。
上下の画像の案内板にもあるが19mもある。
ここはのぼうの城、忍城攻めの時に
石田三成が陣を敷いたところらしい。
水攻めで攻略を謀っただけあって高い場所だ。
しかし、陣を敷くにはちょっと物足りない広さ。
2万人と言われる忍城攻めに
この本陣で大丈夫だったのか?
まぁ結果失敗したけど。
水攻めの際に荒川と利根川から水を引き込んで
忍城を水没させようとしたわけだが、
その際に堤防を築いた名残がこの古墳に続く
並木道が石田堤であるそうな。
今となってはこんな低い堤で大丈夫?
と思われるが、当時はそこそこ高さがあったのだろう。
丸山墓古墳より忍城を望む
ここから三成は忍城を眺めたと思うが、
結構近く感じる。
風景は変われど、この距離感は三成の見たままだ。
そんな感慨にふけようとするも、
暑さと時間が現実に引き戻す。
この頂上には桜があり、
春には絶好の花見スポットだろう。
登ってきた反対側に降り口があり、
いよいよ、鉄拳じゃなくて鉄剣が出てきた
稲荷山古墳へと向かう。
つづく