帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

本 ミステリー2題

映画とか本の紹介はあまり本意ではない。
これらは主観が異なると
まったく相容れない状態になってしまうので、
純粋に個人で楽しんだほうがいいと思っている。
ただ、先日観た映画
「さよならドビュッシー」のことを書いてしまい。
その衝動から原作も読んでしまった。
またこれが良かったので思わず書いてみる。
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ネタバレにならないように紹介するが、
映画では殺人が起きないと言ったものの、
原作ではしっかり殺人が起きている。
ちょっとびっくりしたが、
他にもいろいろと変わっていた。
原作と映像が違うのは、
当然といえば当然なのだが
やはり前者のほうが深みがある。
知らない作品を映像から見て、
その後原作を読んだのは久しぶり。

原作がいいと映像化されたときに
がっかりするのは古来からの真理ではあるが、
その逆をやってみると、
どちらもよく見えてくるし、映像化するにあたっての
工夫や努力も垣間見えてくる。
ただ、原作で気になったのは主人公の女の子の
気持ちの表現で物語は進んでいくのだが、
ちょっと難しく古くさい言葉の羅列が多いし、
やたらと長くこんな語彙力と感情豊かな子なら、
ピアニストではなく文学に進めばいいのでは?
と思ってしまう。
客観的な文章なら構わないが、
心情として表現されているのがちょっと無理が・・・。
16歳の子が思う表現じゃないだろう。
どう見ても大人の表現。
また、誰彼構わず原作中のセリフ(会話)もやたらと長い。
こんなにも理路整然と話をできる人はいない。
これじゃ長セリフで何でも表現してしまう
橋田ドラマのシナリオを読んでいるようだった。
また、ピアノの曲のシーンは細か~く
活字に曲を載せるように表現しているのは見事だが、
ピアノ曲など聞かないあっしにとっては
申し訳ないがよく分からなかった。
何だか文句ばかり言っているようだが、
しかし、このミス大賞を獲っただけのことはある。
面白い作品には違いない。
面白いところを書くとネタバレになってしまうから
仕方がない。
映画では途中で分かったと書いたものの、
恐らく原作を先に読んでいたら気付いたかどうか?
久しぶりに読み応えがある作品だった。
シリーズの他の作品も読んでみることとする。

もう一つは、ドラマから。
普段ドラマなど見ないあっしではある。
それもCXの月9など。
そう、いま月9でやっている
「ビブリア堂古書店の事件帖」だ。
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これはこのミスではなく、本屋大賞を獲った作品。
ウチの子が読んでいて面白いと言っていたら、
年明けから月9でドラマ化するというので
大変喜んでいた。
どれどれと言う感じでドラマを見ていたら
ちょっと面白そうだと思い、借りて読むことに。
これが本当に面白い。
感じとしては会話部分が少なく、
ちょっとシナリオ感覚で表現もちょっと優しすぎる。
中高生向けのライトノベルのような感覚で
ドビュッシーほどの凄みはない。
しかし、主人公が展開する古書にとりまく
秘密の謎解きやその感覚は結構はまった。
ドラマはやはりと言ったら何だが
CXらしくやっつけ仕事でやっている感じがするので
あまりワクワクしない。
ただ、主人公の女性のイメージが違うと批判が多い
剛力さんだが、
確かに原作のイメージとは違うのだが
古書の謎解きにはあの顔が似合っている。
あれはあれで格好いいと思う。
原作は3巻まで出ている。
確か今日か明日4巻が出るとのこと。
早速買ってみる。

最近あまり本を読んでなかったが
このところミステリーづいてしまった。
しばらくはこのままミステリーに突っ走りそうだ。