帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

ラフマニノフって・・・

誰?

この前、「さよならドビュッシー」の読んだ
感想を書いたが、
その続編「おやすみラフマニノフ」を読んでみた。
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ドビュッシーの名は聞いたことはあるが、
ラフマニノフは本当に聞いたことがない。
ましてや曲なんて。
聞けばロシアの作曲家でありピアニスト。
ピアノ協奏曲が有名だそうで、
作中のテーマにもなっている。

話はと言うと、
のっけっから、これはあっしも聞いたことがあるが
時価2億円もするストラディバリウスのチェロが
密室から忽然と消える(盗まれる)ところから始まる。
そして次々と不可解な事件が起こる。
ミステリーにしては王道のワクワクする展開。
ストラディバリウスってバイオリンだけかと思っていたら
チェロもあったようで、ググって見たら人の名前ってぇのも
初めて知った。
相変わらず前作同様に音楽の描写は
音楽・楽器がまったくダメなあっしにとっては
もうしわけないがよく分からない。
それでも作者はこうした素人にも
音楽の楽しさを伝えようとしている努力が垣間見える。
分からないが読んでいて苦にはならない。
主人公が豪雨のため避難所にやってくる場面があり、
司法試験合格者のピアニスト探偵岬先生と
ピアノとバイオリンで避難住民の
心を落ち着かせる場面は音楽が分からずとも
引き込まれてしまった。

結論から言えばこれも凄く面白かった。
犯人はあいつだろうと思っていた通りだったが、
動機やトリックはまったく分からなかった。
驚きの結末が用意されていて読み応えがある作品。

このシリーズ、
ドビュッシーラフマニノフときて
続いては「いつまでもショパン」だって。
調べると外国が舞台になっていて
これまた面白そう。
また読んでみることにする。