帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

音我苦のチカラ

最近、RUNの調子がいいと当ブログ内でも
書いているが、
その要因としては毎週必ず休まずに
継続して走っているせいだろうか。
5㎞/30分の壁がなかなか破れないが
週にもう1日くらい走ってみたい。
でもその場合は3㎞くらいで・・・。

もう一つ要因がある。
それは音楽。
いつも今までRUNの時は通勤時と同じく
ラジオを聞いていた。
特に可もなく不可もなくその時間の
ラジオ(ほとんどTBS)の番組に聞き入っていた。
しかし、仕事上で外での研修時に寝るために(笑)
ICレコーダーを持っていたあっしは、
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その機能の中に、musicモードがあり
PCから楽曲を入れられることに最近気が付いた。
試しにいろいろ入れてみてまずは通勤時に
聞いてみるとこれがイイ。
久しぶりのウォークマン生活。
それからというものの、
ウチにあるCDを引っ張り出しては
昔よく聞いた走りに適した楽曲をチョイス。
最初にそれを聞きながら走ったとたん
かなりいいタイムを出した。
苦しい時こそノリのいいというか自分の感性を
奮い立たせる音楽は今更ながら
「がんばろう」という気にさせてくれるし、
実際身体を動かせてくれた。

話はちょっとそれるが、
あっしと音楽はそれはそれは水と油だった。
だいぶ前に書いたとおり、小学校の頃は
音楽の時間は苦痛でしかなかった。
繰り返しになるが
それは、音楽の先生が恐ろしく怖かったこと。
音符の読み方から教えてくれるものと思っていたら
いきなりハーモニカを吹かせたこと。
正直何が何だか分からないまま音楽の学習が始まった。
(あっしは最初の時間休んだのか?)
もう、音を楽しむなんて・・・音我苦そのもの。
しかし、中学でビートルズを聞き始め
音楽というか、そう楽器。
特にギターを演奏したい欲求に駆られはじめる。
しかしある時、中学の地下の倉庫のような部屋で
何でか知らないがギターが置いてあり、
友人からギターのコードを洒落半分だったが
教わった。
「○○コードはこことココを押さえて」などとやっていたが、
Fだったか何だったか忘れたが、
小指をぐるっとまわす段になって、初めて気づいた。
自分の小指は人より短い。エライ短い。
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右手も同じくらい短い。
普通、隣の薬指の上の関節まで小指の先が
届いているはずだと思うが、1㎝以上離れている。
よくよく見ると、短い上に小指の付け根が
ズドンと地盤沈下したかのように
急に下がっている。
こんなんだから、コードを押さえようと思っても届かない。
届いても全然力が入らない。
プルプル震えたり、指がつりそうにさえなる。
将来はギターでも演奏して
女子にモテようかという思いもこの瞬間に瓦解。
まさしく音我苦。
それでも当時の洋楽ブームに乗って
ホール&オーツやらをよく聞いて
ウォークマンも活躍していたけど
自身の生活にとってはなんて事無かった。
確かにノリのいい曲や、気に入った曲などは
ドライブには欠かせないし、
落ち込んだ時など
気分を高揚させるために聞くこともあるが、
自身のチカラの源という程までには至らなかった。
それが、上の子がブラバンに入り
当ブログでも紹介した
近くの高校のブラバンの演奏を聴いたり、
サックスのグループを知り、
わざわざ聴きに行ったりして
音楽が身近になってきた感はあった。

そう言えば、先週のこと
昔のCDを引っ張り出していると
レベッカが出てきた。
中でもラズベリードリームは大好きで
これもリストに加えようと思い、ちょっと聞いてみた。
するとイントロの単純なフレーズが頭から離れない。
上の子に聞かせ、古くからある
おもちゃの電子ピアノで、再現させた。
それが探りながらだがものの1分で再現。
音楽やっている人には当たり前だろうけど、
あっしからすりゃ本当に驚いた。
ピアノも習って、
ブラバンまでやっている甲斐があったモンだ。
しかし、本人曰く
絶対音感のある人は探らないでも一発で再現できる」
続けて、そうはなりたくないとも。
なぜなら、「耳に届く音全てが音階に変えられるなんて
ストレスに感じてしまう」そうだ。
何となくわかるが、
そこが天才と凡人の差なのかも知れない。
しかし、再現した時、
ある音を“シ”のフラット?シャープ?
半音である黒鍵を探り当てたのは
我が子ながら感動した。
音楽を多少分かっている人なら
当たり前かも知れないけど
あっしはあっしなりにホントにスゴイと思った。
音楽のすばらしさを実感した瞬間でもあった。
(この歳で今更ではあるけど・・・)

今、走りながら音楽は自身の糧になっている。
耳も足も楽しい時間が日曜の朝流れる。
(肺や筋肉は苦しいままだけど・・・)
“音我苦”が40年を経て
ようやく“音楽”になった気がしている。