帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

ラストサンスケ  (銭湯21)

森三中の大島も遅れながらも
ゴールした。
ちょくちょくテレビを見るに
大島が走った姿を見ることがなかった。
ほぼ走るというより歩いていた。
走ると歩くの違いは
競歩のルールに見ることが出来る。
細かいところは略すが
足と地面が常に着いているのが「歩く」
一瞬でも離れていれば「走る」
あれは完全に「歩く」である。
まぁ距離疑惑などがネットで騒がれているモノの
88㎏の体重をあっしより軽い体重まで減量し、
24時間「歩き続ける」ことは大したモンだ。
まぁ歩き続けたかどうかはずーっと見てないから
分からないけど。

それはともかく、
久しぶりに荒川区の銭湯を巡る
シリーズその21。
夏休み中はもっと銭湯に行くつもりだったが
結局行けずじまいだった。
25日の日曜日、
大島がまだまだ歩いていた時に
向かった先は、
よくよくメディアにも登場するので
区内の銭湯でも有名な
日暮里駅近くにある斎藤湯
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なんと区内の銭湯で唯一
自前のホームページを用意している。
http://www.saito-yu.com/
ぜひご覧いただきたい。
ここがメディアに取り上げられる理由は
なんと言っても三助がいるからだ。
三助って言っても分からない人も多いと思うが、
昔、銭湯には背中を流してくれる三助がいた。
あっしも幼少の頃、神田で銭湯に通っていたが
わずかながら三助がいた(見かけた)
記憶があるような無いような・・・
ここにはその三助がいるが
日本で最後の三助とのこと。
ラストサムライならぬラストサンスケ。
以前来た時はだれも利用する人が
いなかったので、見ることはできなかった。
あっしが、それこそブログのネタに
やってもいいんだけど、
結構なお歳の方に
背中を流してもらうなんてちょっと・・・

到着して全体を見上げると
そこには煙突が後ろのマンションに同化している。
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手前のタイムスやら建物があって
ちょっと分かりづらいかも知れないが、
全体の銭湯建物の後ろから
それらしい煙突が出て、マンションにくっついている。
後ろのマンションも斎藤湯のもんか?
それとも、マンションを建てる際
煙突の煙を浴びてしまえば
入居者が困るから建主が配慮して
くっつけたか?

またここが面白いのは
入口にこの札。
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板に「わ」の字。
『わいた』〈(風呂が)沸いた/営業中〉。
板をひっくり返すとそこには「ぬ」の字で、
『ぬいた』〈(栓を)抜いた/準備中又は終了〉。
そんな遊び心が粋だ。
暖簾をくぐるとそこはちょっと広めの
板の間のフロントロビー。
番台を改良した造りだ。
湯銭を払い脱衣所へ
そこは昔のままの銭湯そのもの。
縁側があり、岩造りの池には綺麗な錦鯉。
これまでそうした銭湯はあるが、
管理が大変なせいか鯉どころか
池に水を張っていないケースがほとんど。
久しぶりに銭湯で鯉を見た。
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浴場も昔のスタンダードの造り。
銭湯画はなく、幾何学のような同じ柄の羅列で
モザイクタイルを施してある。
浴槽は大きい方はジェットもあるが
ぬるめと壁に表示。
確かにぬるい。湯冷めするくらいの勢い。
よくよく見るとちょっと茶色っぽい湯色。
漢方だろうかネットに薬草?を
詰めたものが浮かんでいる。
小さい方は恵那温泉剤の
ラジウム鉱泉を混入した熱めと表示の湯。
濃い茶色のような湯色。
確かに熱め。あっし好みだ。
そんなこんなで湯に入っていると、
丁度地元の諏訪神社のお祭りの日で、
御輿を担いできたあんちゃん達が入ってきて
混み合ってきた。そう15人は居る。
この時間にこれだけの客は珍しい。
しかし、確か神田祭の時も御輿が終われば
銭湯券が手渡され、入浴できた。
奴さん達もそのクチだろう。
浴槽自体は狭いのでこりゃ芋洗いになりそう。
そんな時、あっしの隣の隣の兄ちゃんが
「ながしの板」を持って入ってきた。
フロントで400円を払い、ながしを頼んだらしい。
頼むと細長い「ながし湯」と書いた板を渡され
置いておくシステム。
ちょっとするとニコニコしたえびす顔の
三助さん登場。その板を見つけては仕事開始。
始まる前にあっしの隣のカランにある
使ってなさそうな桶とイスをみて声を掛けてきた。
「ここは誰か使っています?」
「いや多分いないと思いますよ」と答えてやった。
すると、ケロリン桶とイスを片づけた。
なかなか仕事が出来る。
しかし、ながしを頼んだ兄ちゃんは
俺よりずいぶんと若い。
当然のことながら初めて頼んだと見えて
何か照れながら背中を流されている。
見れば、他にもまた若いあんちゃんが
ながしの板を用意している。大盛況だ。
照れずにあっしも今度お願いしてみるか。
混んできたので早々に引き上げ。
薬湯のせいか、ぬるいお湯でも
結構ポカポカしている。
冬はともかくこの夏でポカポカは要らぬ。
でもまぁ結構な湯であった。
この近くには、現在横浜DeNA
森本ひちょりの実家の焼肉屋もある。
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今はあまり活躍していないが、
日ハム時代は新庄の跡継ぎとして
期待されたモンだ。
2階が焼肉屋で1階が喫茶店
字は違えど同じ「ERIKA」はお母さんの名前か?
多角経営で忙しそう。
ひちょりもこの銭湯に
入ったことがあるのかも知れない。