帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

人生で大切なことは・・・

人生で大切なことを
ラーメン屋から教わったある芸人さんが
そのお店とトラブルになってしまったそうで、
本当に大切なことは
あまり教えてもらわなかったようだ。

まぁ失礼ながらあのラーメンは
あっしは好きじゃない。
量の問題で下品だ何だという議論もあるようだが
それはともかく根本的に味が・・・
あの味であの量はいろいろな意味で殺人的だ。
そんな店に教わったら
残念ながら大切なことは
身に付かなくなるだろうに。

あっしにとって大切なことは
すべて落語が教えてくれた。
バカなやつもいれば
常識をとく健常者?のご隠居もいる。
金持ちもいて、貧乏なやつもいっぱいいる。
欲張りもいて、正直者いる。
談志は落語は業の肯定と言ったけど、
あっしはありきたりに言えば
落語とは世の中の縮図だ。
ある本物の落語家から又聞きで聞いた話だが
「落語をやっていくうちに
世の中のことがわかってきました」
と言っていたそうだ。
そこまで大げさで、何でも知ってるような
ことは恥ずかしくて言えないけど
落語はそういうことを言える
カテゴリーなことは確かだ。
読んでないのでよくは分からないが、
ラーメン屋でどんな大切なことを
教わったのだろうか?

10月に入って2日目の先週水曜日、
立川流日暮里寄席に行ってきた。
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だいぶ前から日暮里の駅近にある
ホテルラングウッドの上にある
サニーホールで月イチの割合で
開催しているのは知っていたが
あまり気にもならず行かなかった。
やっぱり落語を聴きに行くとなると
末廣や池袋に足が向いてしまう。
最近のブログにて、
談春志らくの本を読んだ影響か
二人のチケットは取りにくいそうだから、
まぁ取り急ぎ立川流の落語会を聴こうと思った次第。

会場に着くとすでに始まっている。
もぎりは着物を着たお兄さんで
木戸銭を払うと「今、吉笑さんがでてますよ」
と教えてくれるも、吉笑って誰だかわからない。
あとでもぎりの本人から高座から教えてくれたが、
何でも吉笑さんは前座修行を10カ月で卒業した
離れ業をやってくれた強者らしい。
入ると「たぬき(改作)」をやっていたが、
ままうまい、いや結構な出来だ。
後で調べると何でも京都出身らしい。
変わりモンには違いないが、筋は良さそう。
二ツ目だが真打はすぐではないか?
ちょっといい収穫だった。
他の面々もおそらく初めて聴く噺家たちだが
みなさん、ほぼ古典をやっていて
質的にはいろいろ突っ込みようもあったけど(笑)
しっかりとした話し方でブレを感じさせなかった。
正直意外な感覚であった。
さすがは談志の片鱗を見せられたようだ。

その中で異端と言っては持ち上げすぎだが、
まぁ本人もわかっていたけど三平や
円蔵の芸風を踏襲している
立川キウイ
確か先刻これがもぎりをしていた。
吉笑を高座でうらやましがっていたのだが、
知らなかったけどこのキウイ
約16年間前座をしていたギネスものの噺家
今や真打ちになったが、
永年前座やっていただけのことが
手に取るようにわかる。
なんとあっしの一つ下の歳だ。
落語には期待しないががんばってほしい。

落語以外にいくつか驚いたことがある。
言うに初めてこの落語会を覗いたが
まぁ結構な入りだ。
40人くらいはいただろうか。
結構長く続いている会だけに
逆に今まで行かなかったのが恥ずかしく思える。
一番驚いたのは、
一番前の席で小学校の4,5年生くらいだろうか
男の子が一人で座って聴いている。
ちょっと艶っぽくなる話しになると
もちろんわからず仕舞いだけど・・・(笑)
大昔の自分をみているようで嬉しくもある。
しかし、同時にこの子の将来も心配してしまう。
(俺みたいにならなきゃいいが・・・)
ハネたら中程に座っていた大人(祖父かな?)と
話していたので、一人で来ていたわけではないが、
常連なのだろうか?
堂々と噺家と対峙して、
声を掛けるシーンもあり
昔で言う寄席あらしにも見えた。
(あっしのおじさんは志ん生
人形町末廣でケンカしたらしいけど・・・)

そんなこんなで、久しぶりに生の落語を聴いたけど
いろいろ刺激となった落語会となった。
また大切な何かを得たような気がした。
来月も行こうか。