ＮＳビル前の第２ゲートから会場に入る。
前から告知されていたが、
昨年のボストンマラソンの爆弾事件があったせいで
かなり警備が厳重だと言われていた。
以前はあったかどうか分からないけど、
何と空港で見かける金属探知ゲートまで見える。
しかし、かなりの列。
見ると探知ゲートは２つしか無く
脇には普通にディズニーランドや球場の入口に
あるようにテーブルを出して荷物チェック。
厳重とはとても言えないが
早く入れるならと荷物を開けながら並んで入った。
すぐに目に飛び込んできたのがはとバス。
そう、リタイヤや関門で収容される悪魔のバスだ。
なんでこんな所に準備されてるんだよ～。
あまりにも縁起が悪いがとりあえず一枚写真をとる。
こいつに乗ることになるのだろうか？
一抹の不安がよぎる。
仮設トイレもいっぱいあるが
やはり結構な列。
しかし、時間もいっぱいあるので
ここで済ますことが出来る。
駅で並ばずとも大丈夫だった。
トイレも済まし、ジャージを脱いで鞄に入れる。
わんさか人がごった返しているなか、
みんな各々目的を済ましていく。
荷物は指定のトラックに預け、
スタート地点に向かう。
よく走る前に言われたのは、
「スタートでダッシュしてリタイヤしてもイイから
テレビに映ってよ。」
それは無理。なぜならエントリーするときに
持ちタイムや申告タイムを登録し
その順番で並ぶのだ。
あっしはJブロック。
ナンバーのJとはその順番になる。
スタート地点はだいぶ後ろ。
1で入場し、2で荷物をトラックに預けて
3で並ぶ。
都庁前のスタート地点を通り過ぎ、
L字に曲がった先である。
都庁の裏にあたる
その後ろ、Kブロックは道路でもなく
なんと公園で待たなければならない。
ちょっとかわいそうだ。
ストレッチをしながら待っていると
メガホンを持ったボランテイア？が
「もう少し前に詰めてくださ～い
このブロックには6,000人入りま～す！」
という、いっぱしのギャグが炸裂し、
みんな失笑する。
寄席で言うお膝送りか。
あっという間にラッシュまでとは言わないが、
身動きがとれない。
しかし、ここで最初の失敗に気づく。
ネックウォーマーを預け忘れた。
ウエストバックに入れることも出来るが、
まぁイイ。このまま走る。
なにせこのウォーマー上の子の小学校の卒業記念で
親に贈るモノとして作ったそうで、
上の子と一緒に走るみたいで期するものがある。
進撃で言えばミカサみたいだ。
その頃8:40くらいだったろうか。
スタートまでまだ30分もある。
いろんな人からメールが来始め
返信できるところはしていた。
１０分くらい経っただろうか
急に音楽が流れて、
Ｊ－ＷＡＶＥのＤＪらしき人の声がし、
「ＷＥＬＣＯＭＥ ＴＯ ＴＯＫＹＯ ＭＡＲＡＴＨＯＮ！」
の叫び声。
おおおおっ！待ってました！
いよいよオープニングだ。
そいつに言わすと気温は3℃らしい。
寒いと言えば寒い。
でも、ジェルを塗っているせいか
寒さはそれほど感じない。
しかし、しかし、見間違えかと思ったが
ゆ、雪？
雨に混じりながらも少ないが
細かい粉雪が舞っていた。
（つづく）
