新大橋通りを走る。
蛎殻町に入るとぺんてるの向かいに
見たことあるおじさんがいた。
オリンピックおじさんだ！
何かを配っているようだが
写真を撮ってもう関心はない。
さあ、茅場町を右に折れ
日本橋に向かう。
ギャラリーは半端ない。
給水所で水を飲み、ふと走ると
この日初めてバナナ以外の食べ物に遭遇。
昨年から登場したトマトだ。
2,3個ヘタ付きのまま食べてしまった。
隣にあったんはM&Mのチョコ
お口にとけて手にとけない！
わしずかみして口にほうばる。
前半でこんなのがあればな～。
この辺でメールチェック。
姉からは「あんパン買ったよ！」の
メールが来て
白木屋デパートじゃなかった、
コレド日本橋に戻り
左折して中央通りだ。
午後のイイ時間のせいかギャラリーも凄い！
みんな例外なく「頑張れ！頑張れ！」の声援。
これだけでも東京マラソンを走る価値は十分にある。
だけど、こちとら走ったり歩いたりの連続。
この大声援の中、ボロボロのあっしにとって
戦場にいる気がした。
これはもはや戦争だ！
生等(せいら)もとより生還を期せず！
銀座へ入る前に姉に電話しなければ！
携帯を確認すると三原橋交差点にいるという。
今一丁目に来たと直電。
足がつって大変だ！と報告する。
姉からは伸ばせ!伸ばせ！の連呼。
伸ばしてるけどダメなんだよ！
あんパン買ったから頑張れ！と言われた。
嬉しい!
だけどこれはパン喰い競争ではない
フルマラソンだ！
そんなこんなで
再び銀座へとやって来た！
もう、残念ながら反対車線の往路は封鎖。
ちょっと寂しいが
4丁目に戻ってきた！
RETURNED!!
もうとっくにヘロヘロだが
銀座に来ると頑張れる。
昭和通りの三原橋交差点が迫ってきた。
姉を探す、さがす、サガス。
いた～!
すぐさま「あんパンなかったのか？」と聞かれる。
「あれは速いランナーだけみたいだ」
「つった脚は大丈夫か？」
「どうも脱水じゃないかな？」
「ほら、あんパン買ってきたぞ！」
木村屋のあんパン2個とお茶をもらった。
木村屋のあんパンは久し振りに食べたせいか
味を覚えて居ず、桜の塩漬けが
ちょっとしょっぱかった。
大丈夫か？と聞かれ
「ここまで来たら完走はできる！」
と言って1個は食べ
1個は保険でウエストバックに入れた。
濃い～時間の銀座を後にする。
昭和通りを越えた先の歌舞伎座の前には
これまた毎年いるカブキマンがエールを送る。
せっかくなのでハイタッチはしといた。
もうなんでもありだ！
歌舞伎座
頑張ろう！
東銀座を過ぎ、メールで応援に来ると言う
勤め先の同僚に電話を掛けた。
(つづく)
