帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

おやしらず 治療の事は 親知らず 〈地の巻〉

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診療台に座ると、お加減はいかがですか?
と、衛生士もドクターも声を掛ける。
体調は悪くはないが、
怖さで精神的に良くはない。
考えてみると歯医者なんて10年振りくらいで
麻酔をするとはいえ痛みというのは
切っても切れないだけに
あの急に来る痛みを思い出すだに怖さが増幅される。
「え、えぇままイイです」というのがやっと。
「今日はお休みなんですか?」
私服の格好を見てDr.が言う。
「今日から夏休み。このために休みを取りました」
なんて、恩着せがましく治療は後付けなのにそう答えると。
「いやぁ、お休みのところスミマセン」と謝ってきた。
あんたのせいじゃないよ。何て低姿勢なんだ。
しかし、緊張が伝わったのか色々と声を掛けてもらうも
あまり記憶がない。
「では麻酔から・・・」と麻酔を掛け何本か奥歯に注入。
5分程度効くまで放置プレイ。
「効くまでテレビでもご覧下さい」とイスを起こされ
モニターがレントゲンの画像からアニメに切り替わった。
いい年のおっさんに見せるモンか?
しかも「アナと雪の女王」。
♪ ありの~ままの~姿見せるのよぉ~
もうレントゲンも撮って
裸以上に内面を見せているっていうのに・・・
寅さんは無いのか?

さぁ、5分経っていよいよオペ開始。
ここのクリニックでは、ライトが眩しいからと
眼にタオルを覆い被せる。
別にイイのにと思うのだが、
これが死刑執行の目隠しのようで何とも怖い。
しかも、白いタオルだけならまだ光も透き通って明るく感じるけど、
オペでは口の形に丸く開いた厚めの布を被せる。
だから目に入る光もわずかになり余計に怖さが増す。
いろいろと処置をするに
「大丈夫ですか? 痛くないですか?」と聞かれるも
「痛くないけど、怖い」と答え、Dr.と衛生士は爆笑する。
笑ってもいいけど手元は狂わせないで・・・

斜めに生えてる親知らずを抜くのは大変だ。
上にズボッと抜けないので、最初に頭を斜めに切る。
そして引っこ抜く。それでも抜けないようなら
タテに分割して切る。
もう聞いただけで失神しそうだ。
麻酔をしてても絶対一度はピキー!と痛みが走りそうだ。
予定通り斜めに切ったらしく、Dr.が引っこ抜こうとするも
まだ抜けない。分割するとさらに時間もかかるので
何とか頑張って抜く。
力が入っているのも伝わり、たまに身体の中から
メキッ、ピキッとかイヤ~な音が聞こえる。
す~とした取れる感覚もないまま。
「いけちんさん、お疲れ様でした。取れましたよ」
何かあっけない。
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↑記念すべき減歯1号

あぁこれで死刑囚から解放される。
と、ひとまずホッとする。
取れたて親知らずの写真を撮るのと
持ち帰る事をお願いする。
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意外とキレイに切られている。
大したモンだ。ちょっと尊敬する。
「スパッ」と書いたけど刃物で切ったわけではなく、
聞くに歯を削るあのタービンで切って(削って)いったそうだ。
斜めに切られた頭の方はもっと粉々かと思えば
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意外や原型をとどめている。
パズルのようにはめ込みそうな勢い。
とりあえず、今日はここまで。
これから、鈍痛が続くわけだが
痛み止めと化膿止めの薬が出て、
次の日もできれば穴が開いたところの
消毒をしたいので来てくれと言う。
腫れの様子も見たいらしい。
望むところだ。夏休みを有効に?使ってみる。
しかし、次の日も薬を飲めばままイイが
鈍痛は続いた。
Dr.は「次の日がピークであとは治まってくる」と言い。
今こうして書いているが、
薬なしでもまぁいられるようになった。
来週は抜糸するそうでまた行く。
いやはや減歯初体験はこうして終わった。

(この項終わり)