古墳の脇をまっつぐ遊歩道を歩く。
古墳と言ってもあっしが持つイメージとは
ずいぶんかけ離れている
ちっちゃく盛り上がった古墳を
いくつ見たか分からないくらいに脇を歩く。
見れば奥の方もこんもりした
古墳らしき盛り土がいくつもある。
ちょっと興冷めてきた。
ようやく資料館へ到着し、遊歩道から離れると
気温35℃の日差しが突き刺さる。
暑い、熱い。
館の脇には出土したと見られる石棺が2つ展示。
出た~、108号だって。
ちょっとフタが傾いているが
復元とはいえこれ展示物なんだよね?
もう1つがこちら
資料館に入ると待ってましたと言わんばかりに
受付のおじさんが待ち受ける。
「こちらは大丈夫ですか?」
何の事か分からなかったが、おじさんの手が
“65歳以上と障害者は無料です”の表示を指し示す。
ニコニコ笑いながら冗談と思しき・・・
まぁこの猛暑の中、
客も来ず退屈してたんだから由としよう。
誰が65歳だ!(障害者のほうか?)
出土品や説明を見るも、
前回、前々回ほどの説得力ある解説は
あまり見受けられなかった。
ちょっと古さが目立つ。
そう言えば、外の石棺の表示も古いままだし、
少しは手入れはしないもんか?
ここの古墳群の最大は浅間山(せんげんやま)古墳という。
それに、珍しい方墳(四角の古墳)の岩屋古墳がある。
それらが見たいので、あまり聞きたくはなかったが
さっきの受付のとっつぁんに話を聞く。
い「浅間山古墳は行く事は出来る?」
受「行く事は出来るがほとんど木々に覆われて
あんまり見る事は出来ないね、オススメはしない」
い「じゃぁその次に大きい古墳はこの前にあるやつ?」
受「そう、向かいにあるのが大きいから見るといい」
い「方墳の岩屋古墳は見られる?」
受「近くまでは行かれる。その近くに駐車場があるから
そこにクルマを置いて歩いていってね」
なんだ、まともに話せるじゃん。
受「古墳を見るんだったら、とにかくぼっこりした所は
全部古墳だよ。なにせ114個あるから」
ひゃ、ひゃく、114もあるんかい!
気を取り直して、向かいの大きい古墳を目指す。
これが、とりあえず今日一番の大きい古墳57号。
反対側から見た感じ、まま確かに大きい。
こうなったら、1号と114号にお目にかかりたい。
(つづく)