落語に「短命」という噺がある。
「伊勢屋の婿養子が死んだ、これで3回目だ」
という、ワケの分からない件から噺が始まる。
そういう八五郎に、ご隠居が問いただす。
大店(おおだな)の伊勢屋の婿が死んで、
若後家はかわいそうとすぐ
次の婿養子をもらったが程なく亡くなり、
3人目の婿を取ったがそれも昨日死んじゃったと言う。
何でか不思議がってる八五郎に、
ご隠居は、伊勢屋の娘は器量良し。
おかみさんが美人だと短命なんだという。
八五郎は何だか分からない。
「食事時にお膳をはさんで差し向かい。
茶碗を渡すと手と手が触れる。
周りには誰もいない。前を見ると
ふるいつきたくなるような美人だ・・・
短命だろ」
八五郎はそれでもわからない(笑)。
仕方がないので、ご隠居は川柳を紹介する。
その当座 昼も箪笥の環(かん)が鳴り
(すんげーヤラシー)
新婚は夜することを昼間する
(もう分かるでしょ)
何よりも傍(そば)が毒だと医者が言い
(それでも八は蕎麦が毒ですかい?と聞く)
やっと理解した八五郎は、家に帰って自分の女房に
お膳を出させ同じようなシチュエーションを作る。
「手と手が触れる・・・、前を見ると・・・
あ~ぁ、俺は長生きだ」
それはともかく、ノーベル賞をとった青色LED。
スマホや電球に利用されスゴイ発明らしいが、
LED照明は20年くらいもって、
いつだったか、
こんな笑えるシルバー川柳があった。
LED 使い切るまで 無い寿命
我が家にも全部ではないがところどころに
LED電球を入れてはある。
しかしこの前、確か1年くらい前に買った廊下の
LEDがものの見事に切れてしまった。
(切れてしまったLED電球)
そ、そ、そんな馬鹿な・・・
と最初は声に出して驚いた。
20年じゃなかったのか?
そんなぁ~高い買い物したのに
これじゃキャンドゥ、ダイソーで買った方がイイじゃねーか。
お前は伊勢屋の婿養子か?
そんなにウチは器量良しの家だったか?
あ~ぁ、それに比べて・・・
あっしは長生きだ(笑)。