日本橋から茅場町を左に曲がり新大橋通り。
首都高をくぐって水天宮。
いまや水天宮は仮宮に移動中。
工事中になっていた。
左に曲がって浜町。明治座と水天宮の仮宮を通過。
日本橋久松町あたりで25㎞地点。
文章に書くとすらすら行くが、
この時はもう走ればすぐに脚が攣って
ほぼ歩いていた。
それでも、ただ歩いちゃイカンと思い
歩幅を大きくウォーキングスタイルで歩きぬく。
大東京を寸断して用意された走るステージを
わざわざ歩いてやってる、豪儀なモンだ。
昨年とほぼ同じ状況ながら、
昨年より脚の攣りがひどい。
高校の同級生M氏より
5㎞のラップタイムを逐次報告メールがやってくる。
それを見ると、なんであんなに走り込んだのに・・・
と思わせるようなひどいタイムでもう笑うしかない。
(メールが来るたび笑ってました、ありがとね)
AKBの高みなが「努力は必ず報われる」と言ったけど、
どーだかねー?
これじゃほぼウォーキング大会。
こうなったらとことん楽しんでやる。
周りを見ながらギャラリーやボラさん達の様子を
楽しみながら走る(歩く)事にする。
しかし、浜町から浅草までは何度も言うように
無機質エリア。
何の変哲もない建物が続く。
荒川土手を走ってるのと変わらずつまらない。
ギャラリーもいる事はいるが、
メッセージボードも少なくあまり面白くない。
ホンにつらい・・・。
一瞬、何でこんな所に居るんだろう?
あっしは何をやってるんだろう?
と思うようになった。
歩くために参加したわけではない。
かと言って今や走れる身体ではない。
昨年見た景色を思い浮かべながら
必死に走る、歩く、歩く、走・・・る、振りして歩く。
浅草橋、蔵前、厩橋、駒形と
どれくらい時間がかかったかわからないけど、
スカイツリーが恥ずかしそうに頭を雲に隠しながら
あっしを見下ろしていた。(駒形橋)
ようやく雷門に来た。
ランナー達も記念撮影。
ホンにここはものすごい人だ。
遠く仲見世は人の頭しか見えない。
とりあえずあっしも記念撮影。
応援イベントも楽しそう。
さあ浅草の折り返し、あっしが名付けて
ASAKUSAターン。
もと来た道をまた銀座に向かって行く。
スカツリも相変わらず頭を隠している。
物凄い人の応援を受けながら、
一瞬、東京の主役になった気がする。
これが東京マラソンの醍醐味だろう。
さっきの「あっしは何をしているのだろう?」
という感慨は今はない。
いずれ出てくることを承知でいい気持ちの今を楽しむ。
そう、マラソンは刹那だ!
そんなことを思いながら、再び家族の待つ銀座へ向かう。
携帯は壊れたが、さっきの日本橋で上の子の携帯を預かった。
だからいつでも電話できる。
とにかく走ったり、歩いたりの連続。
腹がたつのは昨年みたいに脚が攣って歩くんなら仕方がないが、
攣る前に歩いてしまう体たらく。
チクショー!
相変わらず沿道のギャラリーはテンション高い。
この辺りから、親切な「エアサロンパスあります」
「スプレーあります」のボードを掲げた人多数。
そのせいか走っていて
スースーソーソーのサロンパス臭が充満してくる。
臭いんだよ~!
そんなのやってもダメなんだよ~!
浅草橋まで戻ってくると、この時点の最終ランナーだろうか?
後ろからいろんな車から収容車はとバスまで迫ってきている!
これはツライ! 頑張れと声をかけたいが
本人は諦めているのかスマホをいじってる。
まあ頑張れ!
とにかくほぼ歩いての30㎞地点通過。
恐らくM氏からのラップタイムを待つが
きっと大笑いするだろう。
5㎞ラップ50分!キロ10分!これは徒歩だ!
ホンに大爆笑してしまった。
(つづく)