浅草橋を過ぎ、母校の近くの東神田。
横山町に久松町、浜町、水天宮と続く。
この辺はもう走っている人よりは
歩いている人多数。
もちろん、ずっと歩いてるわけではないが
思い出したように走り出し、
そしてしばらくすると歩き出す。
その繰り返し。
だから、あっ、あの人走り出して先に行ったな、
と思っても、しばらくするとあっしの隣を歩いていたり。
大体あっしの周りには同じ顔ぶれが続いている。
言葉は交わさないが妙な連帯感を感じているのは
あっしだけだろうか?
家族に電話する。
どこにいるのだろうか?
「今、新橋」
「し、新橋?」
面白い事を言う。マラソンコースに新橋はない。
「新橋は、走らないよ」
「下の子のiPodの電源が入らないから、
携帯ショップで充電しながらうどんを食べてる。
ゆりかもめに乗ってゴールの有明で待ってる」
との事。なるほど、新橋ってのも合点がいく。
家族に見られながら感動のゴールを迎えるのか。
何かイイね。
じゃぁ姉達は2人で三原橋にいるようだ。
加えて、帝国ホテル前で会ったミシュランこと
Iさんがこれまた仲のいい元同僚、
あっしがオバケと呼んでるWさんと合流し、
京橋の警察博物館あたりで待ってるという。
これまた嬉しいねぇ。
日本橋に帰ってまいりましたぁ~。
すぐそこは高島屋だ。
もう、ボロボロになっているが、
ボラさん達の声援も熱い。
また、待っている人もいると思うと頑張れる。
何か楽しくなってきた。
京橋の首都高高架下に居た~。
ミシュランとオバケと3ショット
ミシュランから
「ナビで25㎞からあんまり動かなくなったから
どうしたのかと思ってた」
「また、ふくらはぎが攣ってほぼ歩いてるんだ。
でも、また復活してきてる」
確かにゆっくりながら走る時間が長くなっている。
脚の愚痴を聞いてもらって楽になる感じだ。
バナナとゼリー飲料をいただきました。
寒い中、ホンにありがとうございました。
そばにいたボラさんに撮ってもらった。
バナナの皮まで引き取ってくれて感謝します。
こうしたシチュエーションで人と話をすると
何だか気分が落ち着くというか
高揚するというか、不思議な感覚だ。
刑務所の面会もこんな感じだろうか・・・?
普段ガードレールのない銀座も
画像のようにロープを張り結界線を作る。
ランナーと応援者との結界は妙な空気を醸し出す。
それが楽しい。というか面白いというか。
いい気持ちにさせてくれる。
四丁目に戻ってきたぞ~!
交差点を左に折れ、三原橋を目指す。
そう言えば昨年も三原橋で会ったっけ。
右を見るとパチンコ屋の前にそのキャラクターが応援。
カメラを向けたら手を振ってくれた。
マイシスターズは、居ました居ました。
ほぼ歩いてると自己申告。
大丈夫なんだろう?って聞くから、
「あと1時間半もある。どうって事ない。」
何を貰ったかもう忘れちゃったけど、
なんか貰って、食ったか飲んだかして
とりあえず3人で記念撮影!
いい歳をしたバカ姉弟って感じだwww
楽しい銀座をあとにして、築地に向かう。
脚は相変わらずで身体もつらい。
もうまるで地獄の苦しみ。
しかし、東京マラソン、
ギャラリーの声援が本当にすごい。
ボラさん達もよくしてくれる。
そして、たまに身内達の応援は気持ちよく
天国の気分。
地獄を引きずりながら天国を味わう。
もの凄い時空間、それが東京マラソンだ。
築地本願寺前の35㎞地点を通過。
脚を伸ばす人々。
この辺の道路はもう野戦病院状態。
このあと、魔の佃大橋が待っている。
脇を見るとこの日一番面白かった
メッセージボードがあった。
真ん中の女の子が持ってる
ちょっと見づらいが、
「何でエントリーしたの?」
思わずカメラを向けた。
シュールだね。
君の言うとおりだ!
こんなになっちゃって何でエントリーしたんだろうか?
地獄を見ながらこんな面白いメッセージを
受け取る楽しみもある。
あと5㎞ちょっと。
地獄が5㎞続くとは思わず、
天国はあと5㎞しかないと思うようになった。
(つづく)