帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

東京マラソン2015 第10話 神のまにまに

百人一首の中に菅家(かんけ)、
菅原道真の歌がある。

このたびは ぬさもとりあへず 手向山
 紅葉のにしき 神のまにまに

紅葉を神様に手向けるなんとも清々しい
歌であるが、
ウチの子らが小さい頃
百人一首をやった時に「マニマニ」にハマって
読みながらゲラゲラ笑っていたのを思い出す。

走る前に皆さんから走る際の音楽を募った
レポをしたけど、家族にも打診。
下のヲタ子がボカロ曲からいろいろチョイス。
ワケの分からんとてもRUNには合わない曲も
紹介されたが、中でかなりイイ曲があった。
その名も「神のまにまに

これがイイ。すごくイイ。
テンポがいいし、気分を高揚させてくれる。
歌詞の中に
「どろんこだけど、歩いて行こう。まだまだ先は長いさ」
なんて、このマラソンを歌ってるかのようだ。
本番前に臨んだ20㎞RUNの時も
何回もリピートして聞いた。
加えて、勤め先にもいるヲタ子さんから
これがイイですと、ボカロ曲を薦められたのが
「心拍数#0822」

これもイイ。すごくイイ。
はじめはちょっとゆっくり過ぎやしないか?と思ったが、
サビの部分は丁度イイ。
気持ちを整えながら走るのはこの上ない曲だと思った。

走る前、「千本桜」も含めてボカロシリーズの
曲順に並べ替え、昨年見事に散った魔の佃大橋に
この曲達で挑んでみようと思った。
そう、新富町交差点を右に曲がると
あっしの前に佃大橋が立ちはだかる。
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ただ、この時間帯の人々はほぼ歩いてるから、
佃大橋が“魔”という概念はないはずだ。
まぁ歩く自体が“魔”にはなってるけど・・・
写真を撮り、曲を準備し
呼吸を整え、「さぁて」と言ったら。
そばに居たボラさんから
「さぁ、佃大橋だ。頑張って」と声を掛けられた。
笑いながら礼を言い「行ってきます」。
神のまにまに」が耳から流れテンションを上げる。
もちろんすぐにふくらはぎが攣ってくる。
歩きだすも、ウォーキングスタイルは崩さない。
また走り出す。そしてまた脚はピクピク初音ピク(笑)。
神のまにまに(随に・・・)」
古文で言う、“まにまに”は仰せのままに、
言うとおりにと言う意味だ。
このマラソンはもうあっしの能力を越えている。
あとは、それこそ神の言うとおりに従うしかない。
ちょっとイヤホンを外すと、
やはりそこは東京マラソン唯一の無音地帯だ。
やっと歩道が見えてくると、
これまた東京マラソン名物と言っていいだろう
35㎞過ぎでロッキーのテーマを流す応援者。
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ラジカセやら音響機器を持ち込んでの応援。
スミマセンあっしはヲタ曲で頑張ります。

他には千本桜は言うに及ばず、
以前紹介した吉原ラメント。
こっからは下の子に教えてもらった
曲で佃大橋を制する???

アイロニ

「少し歩き疲れたんだ~」ではじまる歌詞は、
あっしの今の心にしみるねぇ・・・

セツナトリップ

刹那・・・

ロストワンの号哭

今のあっしにはちょっとテンション高すぎる曲だが、
気持ちだけでも高めていかないと・・・
こんなヲタ曲達を紹介したら、
どういう影響があるか、あとが怖いんだけどwww
変に誤解されても困るが、
とにかく、あっしのRUNの琴線に触れた曲で
佃大橋を走る(歩く)。

橋は過ぎても陸橋の無音地帯は続く。
たまに歩道があらわれ応援ギャラリー登場も
焼け石に水だろうか?
概ねこのエリアの静寂は、孤独なランナー達を苦しめる。
ようやく下りに差し掛かり豊洲エリアが見えてきた。
みんなのテンションが下がってるのを理解しているのか
たいやきマンが応援
BlogPaint
アドレナリンはヲタ曲で出ました。
だけど脚は相変わらずだ・・・

これが “神のまにまに” なのだろうか?

(つづく)