帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

東京マラソン2015 第13話(最終回) ハーフ&ハーフ

ゆりかもめの高架下へ出て
ついには有明駅までやって来た。
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あと残り1㎞しかない。
本当に最後だと思うと切なくなる。
最悪の時間だったかも知れないが
至高の時間でもあった。
最後はその辺にいるであろう家族に連絡。
最後の走りを見ていただこう。
上の子に借りた携帯で電話をすると、
そなえりあ(防災センター)にいると言う。
なんだ、すぐそこだ。
「もう着くから入口に出てきて」と言い
先にそなえりあの入口正面のコース上で待つ。
しかし来ない、いくら待っても来ない。
5分は待っていたか。
まぁタイムなどは気にしないが、
しかし待たせすぎだろう。
仕方ないので電話。
「どこにいる?そなえりあの前にいるんだけど」
「こっちも前にいる、マックの前にいる」
はぁ?マック?そなえりあという防災施設に
マックなどあろうハズがない!
マックと聞いてピンと来た、
ビッグサイトの前の商業施設だ。
大体あそこからはコースは見えないだろう。
ウチの配偶者は何を考えてるんだか・・・
半分キレる形で電話を切る。
待ち合わせゾーンで待つように指示。
メールを見ると今度は姉達が
最後のコーナー前で待っているという。
やはり血を分けた姉弟は違う!?
最後から2番目のコーナー
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ビッグサイトが目の前にある。
またついに来てしまった。
勝者とも敗者ともつかない形でここまで来た。
まぁ勝ち負けで言えば惨敗。
しかし、もの凄い楽しい時間を過ごさせてくれた。
朝の都庁をふと思い返すが、ホンにここまで長かった。
昨年も感じた事だが、荷物チェックを受けたのは
数年前の出来事のように感じる。
2番目に長い日と言ったけど、
昨年も今年もどちらもいちばん長い日だ。

最後まで声援を送るギャラリー達の最後の最後。
コーナーの一番端っこに姉たちはいた。
東京マラソンロード上の一番最後の応援者になっていた。
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急にテンションが上がり
「来たぞー有明~ッ!」と叫ぶ。
ビッグサイトでお会いしましょう!」と言って
ゴールへと向かった。
最後のコーナーを曲がるとそこは42㎞ゲート
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あと残り195m。
ラストの直線、もう何の感慨もなくひたすら真っ直ぐ。
あっしの目の前には奇跡のようなフィニッシュゲート。
最初に脚がトラぶった20㎞あたり、
ほぼ歩いた浅草までの往復の事を考えると、
まさにこのゲートは奇跡でしかない。
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FINISHED!

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お疲れ様でした~!

もうすでに、カメラのバッテリーもほぼなくり、
人も機械もやり尽くした感いっぱい。
しかし、最後のエネルギーを振り絞ってもらい
昨年もボラさんに撮ってもらった完走写真をパチリ。
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憧れのフィニッシャーズタオル。

撮ってもらったボラさん(おばちゃん)に聞いた
「ボランティアは何で応募したの?」
「(真顔で)外れたから・・・」
「すいませんね~、当たってしまったのにこんなタイムで」
と言ってお互い笑った。
あっしも来年はボラやるか。
荷物を受け取るところにボラさんがお出迎え。
「完走おめでとうございま~す」というので、
昨年もやったけど、両手を挙げて拍手と爆笑を受ける。
こっちらから思わず万歳三唱。
みんな揃ってやってくれたwww
ホンにありがとうございます。
荷物を受け取り野戦病院化しているビッグサイトの
着替えるエリアで汗まみれのシャツを代え、家族に電話。
今、ビッグサイトに入ったそうだが
もの凄い検問でだいぶ待たされたそうだ。
なんだ、新宿だけでなくビッグサイトでもチェックがあるのか・・・
姉たちとも連絡を取り、
待ち合わせゾーンでみんなと再会。
本当にありがとうございました。
最初に発したあっしの言葉は
「もう、マラソンは走らない」
しかし、応援のツボにはまったのか
「え~、もう出ないの~?」とまた来たそうだった。
走らないと言ったものの、
やはり東京マラソンの魅力も捨てがたい。
そうだな、真央ちゃんみたいに「ハーフ&ハーフ」って感じ。
(ピザか?キリンシティか?)
でも、2回走ってみて
あっしの身体は半分の
20㎞くらいまでしか保たないという事が
よ~くわかった。
そう言う意味でもこのハーフの言葉は深い。


ビッグサイトを出ようとすると
西からの薄い陽光が差し、
長い一日が終わろうとしていた。

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(このシリーズ終わり)