帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

見まごうばかりの・・・

優駿を見終え銭湯へ。
この日行く銭湯は決めていた。
場所は日暮里駅近くの「斉藤湯」
荒川銭湯シリーズで第21回目に登場した銭湯。
タイトルはラストサムライならぬ「ラストサンスケ」。
ここには日本で唯一の三助がいた湯。
その回のレポにも三助さんを見かけ働いていた。
確か、あっしの隣のカランに桶が置いてあり
「ここいますか?」と声を掛けられた記憶があり、
「いや、誰も使ってないと思います」と答えると
桶を片づけていた。
しかし、その三助も一昨年引退し
日本には三助はいなくなった。
そして昨年春くらいに斉藤湯も建て替えのため休業し、
この4月下旬にリニューアルオープン。
廃業が当たり前のような銭湯業界に、
リニューアルというのもスゴイ。
改築前の斉藤湯
IMG_3961

              
解体中
IMG_0471

              
現 在
画像 006

見事に今までの面影もなく、
ラストサンスケがいた銭湯なんて信じられない。

中に入ると、食券じゃなく湯券の自販機があり
湯銭を払いフロントへ。
フロントの中にはビアサーバーがあり、
生400円とある。
フロントロビーというのか待合いのような
広くはないがベンチがいくつか用意されており、
結構な人がいる。
中には生ビールを飲んでいるお方も。
脱衣所に進むといや驚いた、
スポーツジムばりの更衣室。
ロッカーも木目調で清潔感ばっちり。
それに加えて人の多さ。
後で数えるも常時30人は居て、
入れ替わり立ち替わり客が途切れない。
子供の姿も珍しくなく年寄りから子供まで
各世代が新しい湯を楽しんでいた。
浴場も恐ろしくキレイで、ここはもはや銭湯ではない。
スーパー銭湯と言って過言ではない。
IMG_1779

久し振りに下手なイラストを描いてみた。
ホームページを持ってる唯一の荒川銭湯
「斉藤湯」のサイトに行けば分かりやすいと思うのでぜひ。
カランも赤と青のレバーは無く、
一般家庭用のカラン並みで楽だ。
驚いたのはシャワー。
これがキレイと言うより美しい。
銭湯にはもったいない。
炭酸泉という珍しい湯もあり、ありがたい。
露天風呂とあるけど、中に入り上を見上げると
空は見えない。
半透明の板が天井にあり、明かりは入るものの
それに加え細い煤竹(?)っぽいのが
すだれ状に天井にある。
だからまだ昼間なのにちょっと薄暗く露天感はあんまり無かった。
しかし、風呂はジャグジーっぽい丸い湯船で
真っ白なシルキー湯、肌によさそう。
ここまで来ると完全に銭湯感は無く、
少し寂しさを覚える。
湯から上がりロビーであっしも一杯ビールをいただく、
つまみの豆も付いてありがたや。
そうしている間にもひっきりなしに客が来る。
当然年寄りもいるが
それよりも若い世代が多いのに驚愕した。
新しいから、キレイだから来るのか?
それでもイイ、銭湯文化がどんな形であれ継承されるのは
会員1名の銭湯復興会議議長をつとめる
あっしは歓迎しよう。
しかし、古い銭湯にも味がある。
古くても板張りのニスのツヤはキレイで
なかなか風情がある。
広く高い天井は開放感に満ちあふれ
その日の疲れを癒す効果がある。
一見汚そうでもそれはそれで歴史を感じさせるんだ。

ぜひ普通の銭湯にも行ってくれないだろうか。