この日、雨が降るなんて言いながら結構な天気。
天気って事は気温が上がる。３２、３度はありそう。
コンビニで飲料を買い歩を進める。
刑務所の塀の先には東芝の工場が見えた。
なんか象徴的。
当書を始め、いろんな書やサイトを確認すると
この学園通り、人通りも車も少ないとあった。
そんなのは当時の事で今はそこそこ賑やかだろう
と思っていたら、
何の事はないほぼ誰もいないと言っていい。
車も通るには通るが少なめ、人も皆無ではないが
ほぼあっしだけしかいない感覚。
さあ、いよいよ現金が奪われた第一現場にやって来た。
場所を確認する。
何にも印がないからよく分からない。
恐らく、あっしみたいな物好きがここを何人も
訪れているはずだ。
記念碑でも建てとけば助かる（笑）。
事件当日の画像を拾ってきた。
学園通りが左にゆるくカーブしているその手前付近とみた。
現在がこちら。だいたいこのあたりと見た。
三億円が奪われた第一現場。
上の昔の画像と見比べると歩道の広さと塀の高さが違う。
また、塀には監視塔があり、
監視していた刑務官も当時の目撃者の一人だったが、
今や人件費削減なのか監視塔はなくカメラが備わっているそうだ。
この画像を見るに、恐らく歩道の真ん中にある石段みたいのが
元あった塀の名残だろう。
どういう訳か低い塀を作って元の塀を壊し、歩道を拡幅した。
将来的に車道を広げる計画があるのだろうか？
こんなに通りが少ないのに・・・
「ダイナマイトだ！爆発するぞ！」と犯人は叫び
行員達は雨の中、後に逃げたところで、
セドリックを奪い一目散に逃走する。
刑務所の塀が途切れた所の交差点を
真っ直ぐ行けば現金の目的地である東芝工場。
犯人はボーナスを届ける意思は全くなく、
赤信号を右折。
よく緻密で正確な犯行をした犯人と言われるが、
この右折時、赤信号だったせいか大型ダンプと
衝突しそうになっている。
もし、ぶつかっていたらここで事件は終わっていた。
意外や用意周到と見せて雑な部分が多い犯行と
捜査員も見ていたそうだ。
雨もそうだが、悪運がかなりあったと見える。
犯人は現金を車に積み替えるべく第二現場へと向かう。
（つづく）
