帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

三億円を追う 3 (墓は見ていた)

三億円を積んだセドリックをまんまと奪った犯人は
府中街道を右折しその先の細い路地をまた右折する。
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周りの住宅は変遷があろうとも、
恐らく往時とそれほど変わっていない道の細さだろう。
あっしも歩いてみたが、なるほど人目に着かない
細い道をわざわざ選んでいるように思える。
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この道で雨の朝9時半頃だ、
爆走したとしても目に付きづらい。
今歩いても、さほど当時と変わらないと思われる風景が広がる。
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犯人が向かった先は、国分寺史跡、七重塔跡。
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今でも残る礎石が見て取れる。
三億円事件跡はないのか?
さて、第二現場に着いたはいいが
セドリックから現金を移し替えた場所はどこだ?
当時の写真では分かりにくい、と言うより
こんなに草ぼうぼうではなく、今は公園として整備されている。
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墓地のすぐ前だったとのことで、お墓を探す。
こんな所にお墓何てあるのか?と辺りをうかがうと・・・
おや、あれかな?
植え込みに隠れるようにお墓を2、3基発見。
確かにいろんな資料に、本多家の墓のすぐ前に
セドリックが発見されたとの事。
間違いなくこのお墓だ。ここが第二現場だ。
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ここにあらかじめ用意しておいた車、
濃紺のカローラ 多摩5 ろ 3519 に
ジュラルミンケースを移し替えた。
このカローラ、もちろん盗難車であるが
ナンバーの語呂で捜査員達は「多摩五郎さんいつ行く」と
その行方、足取りを追っていたそうだ。
通称、「多摩五郎」で三億円事件
いろんなサイトでも皆さん使っている。

夏の昼下がり、容赦なく暑い日差しが照りつける。
しかし、ここは木陰のせいか天然クーラーのように少し涼しい。
しばらく居たいような気もするが、
最後の第四現場が残っている。
ここをあとにしようとしたら、猫が墓の前にやってきた。
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猫も三億円の行方が気になるのか、
しばらく離れなかった。

(つづく)