帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

へーばよー

久し振りの更新。
2週間も空いてしまったのにも久し振り。
第1号から数えると大体週1のペースだが、
ここ何年かは週2~3のペース。
それが、珍しく2週も空いてしまった。
面白い事に、「具合でも悪いんですか?」と
健康を心配する声もいくつかいただくが、
それはない。
まぁ仕事も忙しいことは忙しいが
まずもってネタがなかった。
ようやくネタを仕入れてきたので書く事にする。

上野の国立博物館兵馬俑展を見に行った。
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その前に、あっしと兵馬俑というか古代中国の話をする。
中学の頃だったか高校に入ってからだったか、
大体そんな頃に「三国志」にはまった。
横山光輝のマンガも連載中だったが
まだそれほど世間的にブームになる前だった。
もっともマンガからではなく、
吉川英治の小説からあっしは入っていった。
ちなみに、マンガの横山三国志はまるっきり
吉川英治の焼き直しと言っていい。

なぜ三国志かと言えば、歴史好きから
吉川英治の「新・平家物語」を
いつか読もうとしていたところ(長いからね)
なぜか先に「三国志」に行ってしまい嵌ってしまった。
(いまだに新・平家物語は読んでない)
その延長線上にそのころベストセラーになっていた
司馬遼太郎の「項羽と劉邦」があり、
どんな話だろうか?と興味本位に読んでみたが
それがそれがメチャクチャ面白く、
三国志」がまさしくマンガのように陳腐に見えてきてしまい。
出典元の司馬遷史記」に興味を持つようになる。
新・平家物語ではないが、あっしのライフワークとして
史記」の列伝くらいは翻訳本で全部読んでみたいと思っている。
史記」の話はいずれまた。

これまた、丁度その頃昭和59年の春。
池袋のサンシャインシティにある
古代オリエント博物館で「始皇帝兵馬俑展」をやっていた。
おそらく、兵馬俑が日本に来た最初ではなかったろうか?
兵馬俑の世紀の発見は昭和49年だから)
春休みの平日の昼間だったせいか、
ガラガラでゆっくりじっくり見たのを思い出す。
その迫力に圧倒され、古代中国の凄さを実感した。
それから、いつだったか忘れたが
どっかで兵馬俑展をやって見に行ったが、あまり印象にない。
そして今回が3回目。昨日土曜日、雨の中行ってきました。
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展示はほとんど撮影禁止(まあ当然か)で、
あまり伝わらないかも知れないが、
兵馬俑坑から出土した物ならともかく、
当時の文化技術を知る上での装飾品が展示していたが
どうも、そこからの出土品ではなく、当代のものらしい。
あまり興味が湧かない。
それより、兵馬俑の次に見たかった青銅製の馬車が複製品。
30年前にもかすかだが見たような気がするも
それもレプリカだったか?ちょっと残念。
(今の中国らしいかも)

肝心の兵馬俑だが、本物はほんの数体しか来ていない。
後はレプリカというか陶製でもないようなもの。
30年前は本物かどうか今や疑わしくなったが
ズラッとならんで圧倒されたんだけど、
今回は近くで見る事が出来た。
今までに8,000体発掘されているが、
どれとして同じ顔がないというのもその凄さが伝わってくる。
だからそれぞれ実在の人物が居たと考える。
僅かながら複製品を撮ってもいいコーナーが設けられていた。
とりあえず撮っておく。
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弓を持つ兵だそうだ。
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ちょっとカッコイイ。

始皇帝、その名を「政(せい)」という。
決して王道を歩んで覇権を制したわけではない。
数奇の運命の中で、
「奇貨居くべし」という言葉も代表されるように、
出自そのものにいろいろと含みがある。
あ~っ、やっぱり史記は面白い。
2,000年以上前と今の世とスマホや自動運転など
変わりはあれど人間そのものは何の変わりはない。
それがよーく分かる。

ちょっと展示そのものに物足りなさを感じながら
会場を後にする。
隣の会場は考古室。
リニューアルしたそうで、いきなり埴輪が出迎え。
どうせ複製かと思いきや、どうやら本物らしい。
撮影ダメとは書いてないが・・・
近くの係りのお姉さんに聞いてみると
「撮影禁止と表示がなければノンストロボで撮っても構いません」
との事。
博物館は撮影禁止という常識があったけど、
いまやかなりオープンになっている。
しかも、これ国宝だぞ!
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隣の表慶館では何だか分からんがブルガリ
宝飾技術だろうか?展示があった。
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ここは銀座か?

今度ゆっくり史記を読もう。
その前に、新・平家物語か・・・