帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

真犯人

以前から紹介しているドキュメンタリー作家の
一橋文哉氏の作品が最近出てないなと思ってたら
昨年発行されていた。
題材は、もう発生から15年を迎えた
世田谷一家殺人事件。
20世紀最後の日に訪れた
とんでもないニュースだった。
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事件自体は12/30の夜発生した大変衝撃的な事件。
本の帯にあるように「真犯人に会った」とあるが、
この人の作品は最初のグリコ・森永事件の作品にしても
昨年も紹介した三億円事件にしても、
真犯人らしき方と接している。
今回も期待して読んでみた。
だいぶ前だが、この事件の真相本みたいなのを
立ち読みした事があったが、
それには韓国から来た粗暴な留学生
クリミナル集団が起こした事件とあった。
しかし、この作品では主犯と実行犯と分けて考え
留学生はあまり関与しない。
実際に作者はそのどちらにもインタビューをしているが、
犯人にインタビューしたとしても認めはしないのは
分かっているが、作者は実行犯と思しき人の
指紋を採る事に成功。
現場に残された指紋とほぼ合致したという。
そこまで分かってなんで捕まえないのか?
と言う件は、ネタバレになるので・・・
実行犯は韓国から来た軍事訓練をアメリカで修得した
殺人マシーンの男。
主犯は在日のとある団体所属の男。
と、そこまでは面白かったが
最後は現在の山口組分裂騒動まで出てきて
ちょっと分かりづらい部分もあったが
久し振りに面白い作品だった。
まだ、何かが起こる事を含んだラストであった。