碁・将棋に凝るやつは親の死に目に会えない。
って落語に出てくるけど、
恐らくは大事な用も夢中になって忘れてしまう
戒めのことわざなのだろう。
しかし今や将棋が来ている。
もう、一旦は終了してしまったが、
人間VS将棋ソフトの電王戦。
結構見応えありました。
あの電王手くんとか言うロボットが面白い。
駒を持って指していくんだが、
成り駒も上手に裏っ返して指す。
見せ場は、対局前に、アームをたたんで
頭代わりにウイ~ンとお辞儀する。
それに合わせて人間もするんだから面白い。
もうAIが人間を超えた感のある将棋界だが、
人類には羽生がいる。
羽生さんとソフトが戦えばどうなるのか?
対戦が実現するかどうかわからないが、
あんまり、ソフトが強いと興ざめてしまう。
真相は分からないが、最近のニュースで
スマホで指していた疑惑があった。
もう人間もAIに頼ってしまうようでは、、、
先週のこと、将棋の映画「聖の青春」を観た。
29歳という若さで逝ってしまった村山聖氏
幼少よりネフローゼを患い、身体が弱いながら
活躍していたことは知っていた。
あの伝説とも言える羽生さんとのNHK杯決勝戦は
リアタイでテレビで見ていた。
あと一歩で追い詰めながら、終盤痛恨のミスで逆転負け。
あっしは将棋は好きだが、ヘボ将棋。
どっちが優勢というのが解説がないとわからない。
詰めろぐらいになれば、
まぁ先手が勝ちそうだな、くらいなもんだ(笑)。
だけど、見ていて面白い。
その程度でもあの日の勝負は見応えがあった。
映画でも、NHK杯という設定ではなかったが
そのシーンが再現されていて良かった。
村山さんは病のせいで少しふっくらした体型で、
顔も童顔でおとなしそうに見えたが、
松山ケンイチ演じる村山は
将棋にすべてをかけ、
結構激しく破天荒な部分もあったようだ。
ちなみにケンイチ君はこの映画のために
20㎏の増量で撮影に臨んだ。
対する羽生さんの役は杏のご主人東出君。
彼も将棋に傾倒しているそうで、
本物の羽生氏のメガネを借りて演じ、
感動していたようだ。
羽生さんの髪の毛をたくし上げる仕草や
メガネの拭き方など
随所に本人と見まごう演技も面白かった。
村山さんが生きていたらホンに面白い将棋界に
なっていたんじゃないかな。
将棋の映画と言えば、坂田三吉の「王将」を思い出す。
坂田を演じたのはもちろん阪妻のやつだ。
今風に言えば、マラソンの市民ランナー川内君が
天下を取るような話かな?
素人将棋で天賦の才があった三吉が、
東京の将棋指し関根と対戦し、
千日手というルールを知らずに負け、
打倒関根を目標に家族も顧みず将棋に没頭する。
最後のシーンは泣ける、本当に泣ける。
今のAIとの将棋界を見て三吉はどう思うのか?
最近の映画で言えばいや25年も前になるのか
赤井英和の「王手」
これも面白かったな。
本当に最近は、来年公開の「3月のライオン」
以前もここでマンガの原作を紹介したけど、
いまや、NHKでアニメ化されそして実写の映画だ。
主演は前前前世の神木くん。
ちょっと前のネットニュースに
日本の映画興行収入
1位「千と千尋」2位「君の名は。」3位「ハウル」
全てに出演している彼を神ってると称していた。
本当に将棋がかなり注目されている。
将棋が分からなくても将棋を題材とした物語は
完成される。何でだろう?
元来将棋は不思議なゲームだ。
何てったって、取った駒を使えるというのは
将棋以外にはない。
相手の捕虜をそのまま使える、しかも従順に(笑)。
最初は決まったきれいな陣形が
あれっという間に王様を取られてしまう。
お互い同じ条件だっだのに、、、
いつも思うが、
将棋指しは大体おとなしく無言で指しているが、
盤上の駒を代理戦争として
殴り合いのケンカをしているように見受ける。
終わったあとの感想戦ってよくできるよなぁと
そこは感心させられる。
不思議で面白い。
AIにはそうした感情は無く指しているんだから
やっぱり興ざめてしまう。