帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

先手、7六歩

碁・将棋に凝るやつは親の死に目に会えない。
って落語に出てくるけど、
恐らくは大事な用も夢中になって忘れてしまう
戒めのことわざなのだろう。
しかし今や将棋が来ている。
もう、一旦は終了してしまったが、
人間VS将棋ソフトの電王戦。
結構見応えありました。
あの電王手くんとか言うロボットが面白い。
駒を持って指していくんだが、
成り駒も上手に裏っ返して指す。
見せ場は、対局前に、アームをたたんで
頭代わりにウイ~ンとお辞儀する。
それに合わせて人間もするんだから面白い。
もうAIが人間を超えた感のある将棋界だが、
人類には羽生がいる。
羽生さんとソフトが戦えばどうなるのか?
対戦が実現するかどうかわからないが、
あんまり、ソフトが強いと興ざめてしまう。
真相は分からないが、最近のニュースで
スマホで指していた疑惑があった。
もう人間もAIに頼ってしまうようでは、、、

先週のこと、将棋の映画「聖の青春」を観た。
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29歳という若さで逝ってしまった村山聖
幼少よりネフローゼを患い、身体が弱いながら
活躍していたことは知っていた。
あの伝説とも言える羽生さんとのNHK杯勝戦
リアタイでテレビで見ていた。
あと一歩で追い詰めながら、終盤痛恨のミスで逆転負け。
あっしは将棋は好きだが、ヘボ将棋。
どっちが優勢というのが解説がないとわからない。
詰めろぐらいになれば、
まぁ先手が勝ちそうだな、くらいなもんだ(笑)。
だけど、見ていて面白い。
その程度でもあの日の勝負は見応えがあった。
映画でも、NHK杯という設定ではなかったが
そのシーンが再現されていて良かった。
村山さんは病のせいで少しふっくらした体型で、
顔も童顔でおとなしそうに見えたが、
松山ケンイチ演じる村山は
将棋にすべてをかけ、
結構激しく破天荒な部分もあったようだ。
ちなみにケンイチ君はこの映画のために
20㎏の増量で撮影に臨んだ。
対する羽生さんの役は杏のご主人東出君。
彼も将棋に傾倒しているそうで、
本物の羽生氏のメガネを借りて演じ、
感動していたようだ。
羽生さんの髪の毛をたくし上げる仕草や
メガネの拭き方など
随所に本人と見まごう演技も面白かった。
村山さんが生きていたらホンに面白い将棋界に
なっていたんじゃないかな。

将棋の映画と言えば、坂田三吉の「王将」を思い出す。
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坂田を演じたのはもちろん阪妻のやつだ。
今風に言えば、マラソンの市民ランナー川内君が
天下を取るような話かな?
素人将棋で天賦の才があった三吉が、
東京の将棋指し関根と対戦し、
千日手というルールを知らずに負け、
打倒関根を目標に家族も顧みず将棋に没頭する。
最後のシーンは泣ける、本当に泣ける。
今のAIとの将棋界を見て三吉はどう思うのか?

最近の映画で言えばいや25年も前になるのか
赤井英和の「王手」
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これも面白かったな。
本当に最近は、来年公開の「3月のライオン
以前もここでマンガの原作を紹介したけど、
いまや、NHKでアニメ化されそして実写の映画だ。
主演は前前前世の神木くん。
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ちょっと前のネットニュースに
日本の映画興行収入
1位「千と千尋」2位「君の名は。」3位「ハウル
全てに出演している彼を神ってると称していた。

本当に将棋がかなり注目されている。
将棋が分からなくても将棋を題材とした物語は
完成される。何でだろう?
元来将棋は不思議なゲームだ。
何てったって、取った駒を使えるというのは
将棋以外にはない。
相手の捕虜をそのまま使える、しかも従順に(笑)。
最初は決まったきれいな陣形が
あれっという間に王様を取られてしまう。
お互い同じ条件だっだのに、、、
いつも思うが、
将棋指しは大体おとなしく無言で指しているが、
盤上の駒を代理戦争として
殴り合いのケンカをしているように見受ける。
終わったあとの感想戦ってよくできるよなぁと
そこは感心させられる。
不思議で面白い。
AIにはそうした感情は無く指しているんだから
やっぱり興ざめてしまう。