帰ってきた!いけちんのずれずれ草

12年間続いた、ずれずれ草が帰ってきた!

ミステリー3題 上(仮面の違和感)

もう、2カ月程前だったか
読書の秋よろしく、なんか本を読もうと思い立ち
まぁ、ミステリーがいいかなと調べる。
本当はもっと先に読まなければならない本は
いろいろあるが、大体が敷居が高い。
その辺は読みやすい方から、、、
ミステリーでもどんでん返しのような
最後の最後であっと言わすのがいいと、
いろいろとネットで調べる。
するとあらすじを読むにあっしの好きそうな作品を
いくつかチョイスした。

まずは、東野圭吾
「仮面山荘殺人事件」
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もうだいぶ前の作品のようだが、
あっしは東野圭吾を読むのは2冊目。
あんまり読まない。
特に理由はない、、というか
自分でもどうしてか分からない。
テレビや映画にもなった作品を多く見てしまうと
そっちの方ばかりに気が行ってしまうせいだろうか?
最近ママになったばかりの堀北が主演した映画
白夜行」は良かった。
正直ゾッとする展開は見応えあった。
ミステリーという分野になるのかわからんが、
「手紙」は良かった、泣きました。
エリカ様の演技もよかった。(のにねw、、、)
以前、紹介した「麒麟の翼」も感動したが
どうしてか、原作には手を出さなかった。

それはともかく、この作品の紹介。

山荘に8人の男女が集まっているところへ、
逃走中の銀行強盗犯が逃げ込んで来る。
8人は脱出を試みるが失敗に終わり、
ついにメンバーのうちの1人が刺されているのが発見。
だが状況から考えて、
犯人は銀行強盗たちではありえなかった。
残された7人の男女は互いに疑心暗鬼にかられていく…。

というあらすじ、
これだけ読んでもこりゃ面白そうだと
結構そそられた。
確かにどんでん返し。帯にもあるように
「スカッとだまされてみませんか」の通りだった。
ただ、まぁなんとなく、、、意識しないまでも
もしかしたら?という感覚はないこともなかった。
まさか、それはないよな。あのパターンでは?
という無意識な感覚で思わないようにしていたかも知れない。
ネタバレにならないように表現するのも何だが
なにか違和感をはっきりと感じないまでも
そうした空気感がなんとなく漂いながらページをめくる。
恐らく、最後のあっさりとしすぎた終わり方が
そう思わせたのかも知れない。
白夜行」「手紙」で見せてくれた人間の感情の
有様が少なく、トリックが重点の作品に思えた。
でもそれはそれで充分面白かった。
もちろん「あぁ、だまされた」感もちゃんとある。
映像化されていないのがちょっと不思議な感じだ。

(つづく)